闇と灯を一枚に織り青簾 長山あや 巻きあげて平八茶屋の青簾 鈴木ゆき子 干菓子屋の竹の香りの青簾 梅谷昌弘 川筋の船宿どこも青簾 清水美子 母の気配する終の間の青簾 鈴木愛子 アイリスに空の水色降りてくる 藤井啓子 アイリスに紫の風宿る午後 稲畑廣太郎 アイリスに風を発たせて喫茶どき 豊田都峰 アイリスや語りかけたき美少年 …
傘の上に木苺落ちて雨もよし 青砥真貴子 木苺に弾けて雨のはじまりぬ 市川英一 手繰りたる枝に木苺よく熟るる 伊藤いな栄 木苺のジャムありますの札下がる 松村光典 白き花咲きし木苺茶花とす 千葉恵美子 ビオトープ木苺の花そこここに 石垣幸子 庭に摘む木苺甘し母の家 松原三枝子 山晴れてきて木苺のびつしりと 角田悦子 木苺の花の白…