「アロマ」の句 2019年10月の句 ロープウェイ紅葉山肌一面に 緩やかに紅葉の道を辿りつつ 夕方の紅葉殊更色映えて 宵闇に黄葉浮き出す灯りかな 和紙に透く小さき紅葉今年の葉 晩餐の膳に紅葉添えられて 黄葉濃く赤いドレスの照り映えて 秋晴れに金木犀の匂い立つ…
森出づるより風花の西行忌 杉山岳陽 朝焼の片雲風花こぼしつつ 岡田日郎 木曾谷へ月の風花あつまるや 羽部洞然 村の空澄み切ってゐて風花す 斉藤友栄 封筒のなか明るくて風花す 辻田克巳 風花の揺らめくごとく舞い踊る アロマ 地球には笑窪があつて風花す 大下真利子 泣く声に似て風花の煙突 飴山實 少長集 浅間見えぬ町いくたびも風花す 松村蒼石 …