飛機降りて河豚の宿へと一直線　 稲畑廣太郎 　河豚鍋に関門の灯の滲みきし 山田弘子 　河豚料理宿に夕餉を認めて　　アロマ 　ふつふつと河豚鍋囲む三世代 佐野静子 　別府にて河豚を頂く親子旅　　アロマ 　海鳴りの腸に沁み河豚汁 うまきいつこ 　草河豚の潮けぶらせて産卵す 林敬子 　カナト河豚味噌汁美味しと母の言う　　アロマ 　夕暮れに河豚の…

　河豚鍋や野菜を花のごと盛りて　 河原敬子 　波音も馳走としたる河豚の宿　 稲畑廣太郎 　河豚鍋に関門の灯の滲みきし 　山田弘子 　大阪城見ての集ひの河豚と鍋 　赤池貴のえ 　スーパーで河豚刺しを買う郷里なり　アロマ 　ふぐの口してふぐ雑炊を吹いてをり　 島崎晃 　黒門の河豚売る声のうらがへり 　望月木綿子 　河豚刺しの花弁のごと並べられ　　アロマ 　店裏に河豚鰭…

　 　おち葉してけろりと立ちし土蔵かな　 一茶 　河豚鍋にけろりと坐る女かな 　長谷川かな女 雨 月 　枯松に雷雨けろりと去りし天 　右城暮石 　野の驟雨けろりとはれて虫の声　 角川源義 　泣き虫もけろりとしてお八つ食べ　アロマ 　秋の日を気長に咲くや仙翁花　 七雨 　良き事のありて気長に牛蒡掘る 　榎本弘光 　淡々と過ぎたる午後の麦酒かな 　角川春樹 　淡々と冬日は波を渡りけ…

　連日の気温の乱高下でやや怠い　 　アパレル通販のセールを見ていると楽しい 　品数が増えているので 　綿100パーセントのリラックスウエアに関心がある 　サイズが合い色柄が好みの物も 　値段は変動するのでお買い得を狙いたい 　さくらんぼ海峡に潮満ち始む　 上野さち子 　春の関門海峡橋くぐる船　　アロマ 　源平合戦紅白の旗閃いて　　アロマ 　壇ノ浦潮流早く渦を巻く　アロマ …

　やがて座も河豚雑炊に終りけり　 高浜年尾 　よく晴れて河豚の痺れはなかりけり　 仙田洋子 雲は王冠 　ストライキ礦夫博多へ河豚食ひに 　成瀬正とし 星月夜 　 一卓がインテリけなす河豚の鍋 　不死男 　与謝の海松わたる陽に鰒釣るる 　宮武寒々 朱卓 　 世なりけり木曽の梯(かけはし)河豚汁　 露沾 選集「板東太郎」 　 世の中や月にむら雲鰒に毒　 闌更 　 中りたる河豚の話に尾…