「蔵王堂」の日記一覧

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花矢倉から蔵王堂

獅子尾坂をのぼりつめたところにある吉野一の展望台。 眼下に上千本、中千本、蔵王堂を見下ろせ、金剛・葛城・二上山を遠望できます。義経の忠臣、佐藤忠信がこのあたりで敵を防いだと伝わります。 11日6:30分撮影

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月の下庭の夜桜臈たけて

 おぼろ夜の桜吹雪を知つてをり   角川春樹  ゆふざくらを往きて夜桜を復る  亀丸公俊  夜桜の公園段々降りる人  アロマ  夜桜に三線長けて名護城址   伊舎堂根自子  夜桜や修善寺に買ふ髪飾り  南雲秀子  夜桜や灯明ゆらり人ゆらり  広戸英二   夜桜や真珠のピアスつけしまま  徳田千鶴子  夜桜やハートのプラチナイヤリング  アロマ  夜桜や星あふるると誰か言ふ  …

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中空に花屑撓い渦を巻く

 旅人の寝息をつつむ花の闇  山田弘子  「羅生門」の琵琶の語りや花の闇 坂根宏子  花の闇一人の空間心地良く  アロマ  花の闇老ひも若きも艶めきて 後藤マツエ  蔵王堂のまはりあまねく花の闇  橋本順子  ひとひらもこぼすことなく花の闇 今橋眞理子  宵闇の蒼さに透けて花の闇  アロマ  花の闇ふとあの人に会へさうな  稲畑廣太郎  う…

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ビル街の桜の一樹華やいで

 花心のせしハンドルさばきかな  稲畑汀子  み吉野の花の奈落の宿に入る  稲畑汀子  巫女舞の特訓つづく花月夜  阪本哲弘  花ふぶくどの木どの枝綯ひまぜて  能村研三  厨にて花吹雪見つつ水仕する アロマ  オルゴールの終の一音花月夜  林多佳子  花が散る散る韋駄天の足の裏  中島陽華  虚空より花の散り来る蔵王堂  熊岡俊子  真つ白になりゆく記憶花の昼…

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蔵王堂せり出す紅葉の艶やかさ

 み吉野の旅のはじまる花曇  稲畑汀子  遠目にもしかと吉野の初桜  有吉桜雲  吉野より春満月の野を帰る  三由規童  み吉野の朝のはじまる百千鳥  稲畑汀子  み吉野の秋に訪れ春思う  アロマ  櫻湯や吉野の一重ひらきをり  瀧春一  櫻咲く一期一会の吉野山  松隈絹子  深吉野や天長節の蕨飯  瀧春一  吉野駅花に溺れてゐたりけり  稲岡長  病みてな…

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冬銀河 抱き取るように腕広げ

 放課後の廊下辿れば冬銀河  湯浅夏以  冬銀河マグで飲みゐる白ワイン  岡田万壽美  冬銀河見上げればただ美しく  アロマ  新宿に手のひらほどの冬銀河  菅原健一  晩節も尽きぬ夢あり冬銀河  赤羽正行   冬銀河ピーターパンがその窓に  山崎祐子  冬銀河スプーンの音とボールペン  大山里  山に添ふホテルの窓の冬銀河  芝宮須磨子  冬銀河夜行列車の旅つづ…

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錦秋の高速道に我忘れ

 湯葉の帯解く汁椀や紅葉冷え  嶋田麻紀  滑らかな鳥語頭上に紅葉狩  皆川盤水  紅葉する小一時間を境内に  アロマ  滝の前漆紅葉のひるがへり  中谷朔風  湖の波寄せて音なし草紅葉  深見けん二  夕茜紅葉を浸し暮れ落ちる  アロマ  湯の町のけだるさ残り朝紅葉  今田述  渋滞の天まで続く紅葉狩  三宅 桂  清姫の恋に燃えつき櫨紅葉  林 博子  湯煙の紅葉になび…

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碧なす庭飛ぶ蝶の輝いて

  朝は秋刀魚の干物を オーブントースターで焼く   白菜の漬物 辣韭  珈琲にお茶 水 プアール茶  初蝶に遇ひすぐ別の蝶に遇ふ  太田英友  初蝶に開封の文覗かるる  石川文子  初蝶のうす紫にとび消えし  星野立子   初蝶のおののきをもて開封す  吉田美和  初蝶かもしれぬ身の回り飛ぶ  アロマ  初蝶の吹かれまぎれぬ二輪草  八木林之介 青霞集  初蝶の来し方行…

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羅漢寺の五百羅漢を見て過ぎる

    「アロマ」の句  小蕪の味噌汁美味し葉っぱまで  秋深く紅葉闌れて山の奥  建長寺夫と訪う秋景色  羅漢寺の五百羅漢を見て過ぎる  紅い蔦絡む煉瓦の建物に   秋晴れに金木犀の匂い立ち  蔵王堂紅葉は見事迫り出して  神無月台風一過猶風強く  奥日光満月を背に露天風呂  霜月の湯滝辺りに積雪よ    「川端茅舎」の句  芋の葉を目深に馬頭観世音  月出でし…