碧なす庭飛ぶ蝶の輝いて



  朝は秋刀魚の干物を オーブントースターで焼く

  白菜の漬物 辣韭  珈琲にお茶 水 プアール茶


 初蝶に遇ひすぐ別の蝶に遇ふ  太田英友

 初蝶に開封の文覗かるる  石川文子

 初蝶のうす紫にとび消えし  星野立子

  初蝶のおののきをもて開封す  吉田美和

 初蝶かもしれぬ身の回り飛ぶ  アロマ

 初蝶の吹かれまぎれぬ二輪草  八木林之介 青霞集

 初蝶の来し方行方誰も知らず  三村武子

 緩やかに初蝶舞うか昼下がり  アロマ

 初蝶の溺るるほどに日をまとふ  平子 公一

 初蝶の袂捌きや空の旅  殿村莵絲子 雨 月