2019年07月04日(木)19:11 会員以外にも公開 植松自由人 渡辺淳一著「神々の夕映え」を読む 「神々の夕映え」 渡辺淳一著 講談社 1978年5月20日発行 ー別に、私は憎んでいるわけではなく、不気味に思っているだけだった。自分が助けた子どもが、毎年着実に大きくなっていくという実感が怖いだけだった。 私は少年の年賀状をもう二度と見たくなかった。 「しかしこんな狭い町でも、いろいろな人生があり、いろいろな死に方があるものですね」改めてアーミイがいった。それはたしかに彼のいうとおりに違いな…