「グリュミオー」の日記一覧

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モーツァルトの ディヴェルティメント変ホ長調K.563 他をグリュミオーのヴァイオリンで聴く

2021年5月以来の鑑賞。ディヴェルティメント変ホ長調K.563。ディヴェルティメントと名付けられているが、実質は弦楽三重奏。「モーツァルトのいる部屋」(井上太郎 著 河出書房新社)の中で著者が絶賛していた。 第1楽章の主題は3つの楽器のユニゾンで開始されるが、大変い印象深いものだ。前述の本には譜例も掲載されていた。 続くアダージョはしっとりとした味わいがある。グリュミオーのヴァイオリンの美しさ…

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ブラームス のヴァイオリン・ソナタ集をグリュミオーのヴァイオリンで聴く

パールマンのヴァイオリンとアシュケナージのピアノで聴いている。 第1番。「雨の歌」のタイトルがあるが、ブラームスの歌曲に由来する。 第1楽章に聴く2つのテーマはいずれも伸びやかで、派手さはないものの、歌に満ちたグリュミオーの演奏が印象的だ。 第2楽章はアダージョ。ピアノの深々とした響きに導かれるようにヴァイオリンが現れる。哀愁を帯びた音楽は心に染み入る。グリュミオーのヴァイオリンは「雨の歌」のイ…

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サンサーンスの ヴァイオリン協奏曲第3番他をグリュミオーのヴァイオリンで聴く

2021年4月以来の鑑賞。 グリュミオーのサンサーンスはこのCDも含めて3枚あるが、ヴュータンのバイオリン協奏曲と組み合わせたもの、ラロのスペイン協奏曲と組み合わせたものである。 このCDは全てサンサーンスの音楽で唯一「ハバネラ」が収められているため購入に踏み切った記憶がある。 サンサーンスのヴァイオリン協奏曲第3番は、チョン・キョンファとベルのヴァイオリンによるものもある。 ヴァイオリン協奏曲…

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グリュミオーのヴァイオリンで聴くバッハの ヴァイオリン協奏曲第1番・第2番 ・2つのヴァイオリンのための協奏曲

2021年4月以来の鑑賞。アルバムのタイトルは「ヴァイオリン協奏曲集(全3曲)」となっている。 ヴァイオリン協奏曲第1番。 録音の良さもあって、朗々と歌うグリュミオーのヴァイオリンが印象深い第1楽章だ。指定はないが、アレグロで演奏されるのは、諏訪内、シェリング、クレーメル、ツェートマイヤー等と同じだ。 第2楽章はアンダンテ。グリュミオーのヴァイオリンはたっぷりとした歌にあふれふくよかな趣がある。…

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フランク /ヴァイオリン・ソナタ イ長調 ・ドビュッシー/ ヴァイオリン・ソナタ ト短調他をグリュミオーのヴァイオリンで聴く

2021年5月以来の鑑賞。 フランク/ヴァイオリン・ソナタ イ長調。 美しい旋律がグリュミオーの美音で奏でられる。濁りのない音色は、やや気だるい雰囲気の旋律でより一層魅力を増す。 第2楽章は、激しい動きを見せるピアノとヴァイオリンの呼応が絶妙だ。中間部ではゆったりとした音楽になるがここではピアノの美しさに惹かれる。 第3楽章は温かみと厚みのある音楽だ。いわゆる循環形式により、第1楽章のテーマが時…