モーツァルトの ディヴェルティメント変ホ長調K.563 他をグリュミオーのヴァイオリンで聴く

2021年5月以来の鑑賞。ディヴェルティメント変ホ長調K.563。ディヴェルティメントと名付けられているが、実質は弦楽三重奏。「モーツァルトのいる部屋」(井上太郎 著 河出書房新社)の中で著者が絶賛していた。
第1楽章の主題は3つの楽器のユニゾンで開始されるが、大変い印象深いものだ。前述の本には譜例も掲載されていた。
続くアダージョはしっとりとした味わいがある。グリュミオーのヴァイオリンの美しさもさることながら、ヴィオラとチェロの響きが音楽をより深みのあるものにしている。
第3楽章は弾むようなリズムのメヌエット。ヴァイオリンが明るい雰囲気を創り出す。