夕刻の枯野黄金(こがね)に燃え盛る
八方に山のしかかる枯野かな 松本たかし シフォンケーキ八切枯野のひろごれり 佐藤喜孝 一瞬の日差輝く枯野かな 森洋子 太古より刻止るかの枯野かな 大橋晄 枯野行く晩節風を友として 碇天牛 いつから此処に居たんだっけか夕枯野 池田澄子 燃ゆるまま沈む金星大枯野 植村一雄 いつ尽きし町ぞ枯野にふりかへり 木下夕爾 …
八方に山のしかかる枯野かな 松本たかし シフォンケーキ八切枯野のひろごれり 佐藤喜孝 一瞬の日差輝く枯野かな 森洋子 太古より刻止るかの枯野かな 大橋晄 枯野行く晩節風を友として 碇天牛 いつから此処に居たんだっけか夕枯野 池田澄子 燃ゆるまま沈む金星大枯野 植村一雄 いつ尽きし町ぞ枯野にふりかへり 木下夕爾 …
アスファルト落葉がはしる音のして 中山純子 よちよちと落葉追ふ児やつむじ風 堺昌子 落ち葉散り敷く寺領燦然として アロマ 風音のちらばつてゐる落葉宿 古賀しぐれ 紅茶淹れサッシの外の落ち葉見る アロマ 温もりに魅せられて踏む落葉かな 早崎泰江 華やげる落葉の色を置く大地 稲畑汀子 落葉の中の木の実を拾ふ仁王門 中江月鈴子 落葉掃く晴…
実を持たぬ柿紅葉して山明けぬ 長谷川三樹 実南天紅葉もして真紅なり 鈴木花蓑 実南天紅葉もして真赤也 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集 室生口桜紅葉の下にバス 星野恒彦 宮島のまんぢゆうに捺す紅葉の型 細見綾子 宮島の残る紅葉に遊ばんと 高濱年尾 宮裏の一樹はおそき紅葉哉 篠原鳳作 家あれば菊あり村あれば薄紅葉 紅葉 正岡子規 家すこし牛歸…