「昭和稲荷町らくご探偵」の日記一覧

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改名の動機

 愛川晶の「芝浜の天女-高座のホームズ-昭和稲荷町らくご探偵 4-」を読了した。著者は本格畑のミステリー作家である。本書は、「稲荷町の師匠」と呼ばれた八代目林家正蔵を名探偵役とする落語ミステリーであり、安楽椅子(座布団?)ミステリーの一種である。なお、本書の物語、正蔵と鏡治の年齢から考えて、1979年(昭和54年)の夏に始まると思われる。  「プロローグ」:消息不明になっている噺家の三光亭鏡治を…

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文七元結の後日談

 愛川晶の「高座のホームズみたび-昭和稲荷町らくご探偵 3-」を読了した。著者は本格畑のミステリー作家である。本書は、「稲荷町の師匠」と呼ばれた八代目林家正蔵を名探偵役とする落語ミステリーであり、安楽椅子(座布団?)ミステリーの一種である。  「プロローグ」:西伊豆の禅寺で仏像の写真を撮っていたカメラマンの鈴木さやかは、丈哲という法名のその寺の住職との会話から、彼が若い時に落語家であったことに気…

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チョコレートで造った聖観音像

 愛川晶の「黄金餅殺人事件-昭和稲荷町らくご探偵 2-」を読了した。著者は本格畑のミステリー作家である。本書は、「稲荷町の師匠」と呼ばれた八代目林家正蔵を名探偵役とする落語ミステリーであり、安楽椅子(座布団?)ミステリーの一種である。  「プロローグ」:物語は、超肥満体のカリスマ英語予備校教師の加藤正宇が、インタビューを受ける場面から始まる。彼は若い頃落語家だったことがあり、その時とある殺人?事…

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探偵正蔵が快刀乱麻を断つ

 愛川晶の「高座のホームズ-昭和稲荷町らくご探偵-」を読了した。著者は本格畑のミステリー作家である。本書は、「稲荷町の師匠」と呼ばれた八代目林家正蔵を名探偵役とする落語ミステリーであり、安楽椅子ミステリーの一種である。  「プロローグ」:台東区浅草四丁目の「柳寿司」で、客と主人が会話を交わすが、どうやら主人は元落語家で、八代目林家正蔵からも直接教えを受けたことがあるらしく、思い出話を語り出す。 …