「経」の日記一覧

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読書日記 『アミターバ』玄侑宗久

 アミターバ。すなわち無量の光。あるいはアミターユス。ようするに阿弥陀さん。  玄侑宗久さんはこの阿弥陀さんを次のように著している。 「無数の光が交差していた。それはさまざまな角度に散乱しながら、針のように、霜柱のようにそそり立つ。光と闇の境界ちかくには、まるで光の影のような気配を感じるが、光に影などあるはずもないと思う。無数の光は全体として浮遊しながら水面そのもののように広がり、ある厚みで視…