「露天湯」の日記一覧

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実千両艶やか高き生垣に

 【思った程寒くも無く  微睡みつテレビを聞きながら過ごす  大根 豚肉 蒟蒻 白菜の煮物を作る   食事時の 冷えた麦茶が美味しい】  吹き晴れて日の無垢はじく滝氷柱  若山千恵子  九重の旅に氷柱は風の形(なり)  アロマ  渓谷の数百本の氷柱かな  桑原敏枝  軒先に風の形して氷柱翔け  アロマ  風音を織り込みてゆく氷柱かな  長山あ…

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幼き日戸口出れば霧立ち込めて

 玉虫飛ぶ山霧(じり)を透く日の金色に  磯崎兼久  山霧のきれ間切れ間をちんぐるま  山本耀子  山霧の降りて来さうな夕べかな  稲畑汀子  ほととぎす鳴いて山霧うすれけり  藤田佑美子  露天湯に浸り山霧にも浸る  永本純子  山肌上る霧見て露天湯に  アロマ  山霧と川霧の間鹿走る 大串章  山霧に消えては現るるきすげの黄  伊藤多恵子  …

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青葉風チャーハン作る手元にも

  午後6時41分に地震あり (震度2かな)   秩父が震度3とあり 内陸の揺れは珍しい  家々を埋めて島の青葉かな  鷹羽狩行  露天湯の底まで青葉明りせる  江木紀子  岩ばしる水のきれ味青葉峡  北村幸子  青葉風入れて保育所深眠り  小野さとし  青葉風二階の部屋を通り抜け  アロマ  好天の旅の夜明けや青葉風  村瀬八千代  湯の滝を浴びて青葉の夜の外湯…

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美しや囀るかに鳴く河鹿

 蛍飛ぶまでは河鹿を聞かしむる  蔦三郎  せせらぎに声すみとほる朝河鹿  神宮寺泰吉  ぬばたまの闇の渓より河鹿笛  牧長幸子  古都の燈のまたゝき見ゆる初河鹿  伊東みのり  美しや囀るかに鳴く河鹿 アロマ  旅の夜の瀬音に覚めて河鹿聞く  久保晴子  川の面に透明な空河鹿笛  池野美枝子  夕河鹿峠に立てば我が家見ゆ  嶋木勝次郎  河鹿鳴く方へかたむく…

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秋の色さまざま溢れ午後の街

 壺の塩甕の水など秋はじめ  長谷川双魚 風形  灯のために闇が濃くなる里の秋  鷹羽狩行  浴後ふと無口になりてとみに秋  大牧広  汐満ちてとろりと暮るる島の秋  中村祐子  秋彼岸海の夕づく俄かさよ  村田 脩  露天湯に秋たしかむることも旅  山本潤子  後味はティーソーダほどの秋の午後  わたなべじゅんこ  青空にコスモス揺れて秋長閑 アロマ  研鑽も怠け…

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新涼の朝のハミング爽やかに

 新涼のボーイソプラノ運ぶ風  森景ともね  潮鳴りのして新涼の月あがる  川口襄  新涼の風を誘へる水の音  稲畑汀子  新涼や筆に万葉かな生まれ  神蔵器  新涼や朱を鮮かに路地稲荷  小川匠太郎  新涼やポプラ並木の丈揃ひ  檜紀代   新涼や目覚めてけふのくらしあり 田口泡水  新涼や篝に映ゆる能舞台  志水千代子  新涼の川風返す歩となりぬ  稲畑汀…