「見仏」の日記一覧

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持病の発作と決死の證菩提寺③

つづき ●緊急事態 大船の宿で朝起きたら、歩きすぎた脚がやたらと筋肉痛でした。 筋肉痛が次の日に来るのはまだまだ若いのかな。 昨夜しこたま呑んだわりには、二日酔いもさほどありません。 今日も元気にいきましょう。 しかし、本日予定をしていた、いわばメインの鎌倉見仏および鎌倉国宝館、金沢文庫は、しょうもない緊急事態の発生により、断念することとなりました。 ほどなくぼくの持病…

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横浜市だらだら見仏記行②(弘明寺、光明寺ほか)

つづき。 ●思考がバグってきた 高台にある光明寺から反対側に丘を下った京浜南太田駅までは、徒歩15分の距離。 バス停もあるけど、15分なら乗るほどでもないか… ちがうか。いましがた30分歩いたから15分とはちがうか。 いや、でも下りだから歩かないと損か… ちょっと思考がバグってきたので、結局、悩んでいるうちに進んだほうがいいということで、徒歩で駅を目指します。 戻ってく…

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横浜見仏は大誤算(個人で仏像を巡るときの覚悟と心構え)

今回の旅は、実は1ヶ月ほど前の出来事。 本当言うと、封印してしまおうと思っていました。 苦労に始まり悲惨に終わったからです。 でも最近日記を書けてないし、これも苦い旅の思い出として、まぁ良かろうかと思い直して書いておくことにしました…    ◆ ◆ ◆ ◆ ●タイアップ大河 今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は近年稀に見る傑作で、毎週興奮し…

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聖林寺・国宝十一面観音、凱旋

奈良県桜井市、聖林寺の新しい収蔵庫がついに完成しました。 メンテナンスや特別展示など、2年間流浪の仏だった国宝十一面観音が、いよいよ本日から凱旋公開です。 新収蔵庫は、新型コロナによる工事の延期など、思えば紆余曲折ありましたが、クラウドファンディングによる勧進事業で1.6億円の寄進が集まり見事落慶、観音像のあるべき場所が帰ってきました。 ●国宝先取り! 朝8時40分。 拝観時間の20分前。 …

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大津に見る、地方仏の真の価値(大津市歴史博物館)

大津市歴史博物館『大津市南部の仏像 -旧栗太郡の神仏-』(〜11/24) ◯大津って意外にでかい 栗太郎ってだれよ? って一瞬思ってしまいましたが、老眼鏡でよく見ると、"郎"ではなく"郡"。 かつて存在した「栗太郡(くりたぐん)」という、大津市南西端の地域です。 ちょっとしたカルチャーショックなんですけど、ぼくは今の今まで失礼なことに、大津市って、せいぜい琵琶湖の西岸の 南半分までの地域だと…

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運慶が負けた、阿修羅も負けた(興福寺・南円堂北円堂③)

不本意ながら、前回はちょっと熱くなってしまいました。 何しろ南円堂には3.3mの大観音坐像に2m級の四天王立像、奥行きを広げる法相六祖坐像。 これらが直径15mの八角堂の中にひしめいて、しかもずっと目の前にそびえているもんだから、終始見上げる形のアングルでの見仏を余儀なくされます。 そんなところに1時間近くいたせいで、スケール感がおかしくなっていたのです。 そして、その直後に入った北円堂のな…