あめふらしの木の芽和添ふ隠岐の膳 松崎鉄之介 あかつきは薄き汗して芽吹山 能村登四郎 あをき画布に神の点描木の芽張る 林翔 そこらじゆうつながつてゐし芽吹山 岡井省二 とぶ雲の光り木の芽にうつろへり 高浜年尾 これはまた子持ちうぐひに木の芽味噌 細見綾子 このみちいくねんの大栃芽吹く 種田山頭火 にびいろに空おだやかや芽吹き山 森澄雄 …
お天気のいい暮れの日曜日 やや冷える 「アロマ」の句 道際に枯草生えてしらじらと 境内の師走の紅葉冴え冴えと 冬空の蒼さ公孫樹は銀の枝 千両の赤い実たわわ冬の道 掻き揚げをうどんに載せてふうふうと 「久保田万太郎」の句 みぞるれば傘もさいたり海鼠売 草の葉の凍てぬがそよぐ霙かな 短日や麻布二の橋三の橋 濡れそめてあかるき屋…