美酒や春の屏風のいろは歌 鈴木鷹夫 風の祭 桝席は「いろはにほへと」初芝居 奥村すみれ 驟雨過ぎ紅葉あかりのいろは坂 佐藤慈子 良寛のいろはくるりと紙風船 文挟夫佐恵 卒寿から年は数えず屠蘇の酔 蔵巨水 ここは信濃唇もて霧の灯を数ふ 加倉井秋を 午後の窓 朝顔を数ふ子の声朝はじまる つじ加代子 冬ざれや樹々数ふべき筑波山 蕪村 声出して網の目…
春近しぼろ~パンを喰みこぼし 細見綾子 春近し九官鳥の哄ふさへ 桂信子 草影 春近し多摩の奥なる松原も 飯田龍太 春近し子供と汽車の線路あり 細見綾子 春近し急坂に息ととのへる 細見綾子 春近し日陰の笹の動きにも 桂信子 草影 桜島煙を上げて春隣 高野素十 氷魚汁春遠からず近からじ 森澄雄 春隣雪残る表に息吹のみ アロマ 眼が覚めてここは何…
「アロマ」の句 千歳は雪膝までとメールにて知る 冬休み硝子障子に裸木見て 街道の碧いシグナル遠く冴え カーラジオからクリスマスソング流れて 淡いピンクのシャンパン当たり瓶碧 聖夜の星の煌めき雪降らず 子等の撞く紙風船四角なり 暖冬に半袖のTシャツを着て ス-パームーンの翌日の月輝いて 半露天雪見の風呂にのんびりと 旅の宿鰤の刺身を食べ放題 …