千曲川の氾濫。 長野を想い。 藤村を想い。 偶然、若菜集を 見つけ、初恋を読み その前に読んだ、川端康成の 眠れる美女も想い これらは、すでに現代ではなく 近代文学になっているのだと。 歳を感じる。感じても仕方は無いが。
雲仙のみごと台風そらせ立つ 能村登四郎 台風の余波に変りし海の色 熊野雅子 台風の来るてふ雲の疾さかな 保坂加津夫 台風の目の中パンの耳を切る 小枝恵美子 遠い灯を吹き寄せている台風圏 わたなべじゅんこ 船に乗る台風の余波追ふ如く 稲畑汀子 中トロの刺身テレビは台風禍 アロマ 台風がわたしの背なを押してくる 熊谷みどり …