つつじ白くて長いしべの五月をよしとす 荻原井泉水 七月の躑躅が燃ゆる霧の中 大島民郎 山中に薄紫の躑躅かな アロマ 夜のま冷えし岩に日あたる躑躅かな 大谷碧雲居 大岩に挿したるごとく岩つつじ 鈴木貞雄 坂に咲く根津権現の躑躅かな アロマ 雨雲に又燃え立ちぬ山躑躅 長谷川かな女 大振りの白い躑躅が庭に咲く アロマ 躑躅咲くミルクセーキを飲みなが…
午後四時に入浴 風邪気味だったけれど治ったかな 蕎麦を打つ技を涼しく見せにけり 山田弘子 春節 案内の涼しき声に従ひぬ 稲畑汀子 見舞はざることも涼しき心かな 稲畑汀子 眼の前の枝に尾長や苑涼し 坪井洋子 蒟蒻の茎の涼しき通り雨 小林鱒一 通り雨涼しく夏の庭の碧 アロマ 早暁の雨を涼しく発ちて来し 稲畑汀子 夕涼しでんぐり返…