「JR上野駅公園口」の日記一覧

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読書散歩 「JR上野駅公園口」

「「まもなく2番線に池袋・新宿方面行きの電車がまいります。危ないですから黄色い線までおさがりください」 「JR上野駅公園口」(河出文庫) 作者の柳美里(ゆう・みり)についてはほとんど知らないし、作品を手に取ったこともなかった。ただ、以前に彼女と政治家の野中広務さんとの対談を活字を通して垣間見た程度。お二人に共通していたのは被差別社会の出身であったことだろう。彼女は在日韓国人として少女時代にいじ…

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154、『JP上野駅公園口』(柳美里著)に生きる生き様描く

『JR上野駅公園口』 柳美里著 河出文庫 2017年2月20日発行 ー全米図書賞受賞(翻訳文学部門)で、脚光を浴びている、この小説を読もうと思い、探してやっと見つけて読了した。東北の人たちの出稼ぎの実態を描き、東日本大震災の津波被害。さらに、500人もの上野公園のホームレスの人たち。生きることの厳しさを描いていた。 ー初めて上野駅のプラットフォームに降り立った時の自分の姿を、山手線内回りの到着を…

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152、『タイル』(柳美里著)はよく分からない小説だった

『タイル』 柳美里著 文芸春秋平成9年11月10日発行 ー柳美里の作品は久しぶりに読んだ。だけど、さっぱりストーリーや、登場人物の行動、感情の様子が分からなかった。以前興味を持って読んだのは、男女の交流を描いた、リアルな作品だった。現代の男女はこのように交流して生きていくんだな、と思ったものだった。それが、この作品は、さっぱり、リアルさが、感じられない。作家の夏海が殺害されるのだが、そうした殺人…