庭園と別荘地と老人ホーム
若竹七海の「パラダイス・ガーデンの喪失」を読了した。著者はミステリー畑の作家である。本書は、神奈川県の架空の町葉崎市を舞台とした「葉崎市」シリーズの第八作で、十年ぶりの新作である。なお、本書は十章で構成されているが、各章にはキルトに因んだタイトルが付けられている。 兵藤房子は両親の代から、葉崎市の楡ノ山の西峰地区でパラダイス・ガーデンと名付けられた個人庭園を所有して、庭園の見学料とそこに付属…
若竹七海の「パラダイス・ガーデンの喪失」を読了した。著者はミステリー畑の作家である。本書は、神奈川県の架空の町葉崎市を舞台とした「葉崎市」シリーズの第八作で、十年ぶりの新作である。なお、本書は十章で構成されているが、各章にはキルトに因んだタイトルが付けられている。 兵藤房子は両親の代から、葉崎市の楡ノ山の西峰地区でパラダイス・ガーデンと名付けられた個人庭園を所有して、庭園の見学料とそこに付属…
1.御子柴くんの甘味と捜査 (2014.06) https://smcb.jp/diaries/7632743 2.さよならの手口 (2014.11) https://smcb.jp/diaries/6901744 3.静かな炎天 (2016.08) https://smcb.jp/diaries/7233565 4.御子柴くんと遠距離バディ (2017.12) https://…
若竹七海の「不穏な眠り」を読了した。著者はミステリー畑の作家である。本書は不運を呼び寄せる女性探偵「葉村晶」シリーズ第七作の連作短編集である。 主人公の晶葉村は40代で免許を有する私立探偵であり、知人で元編集者である富山泰之の経営する探偵事務所「白熊探偵社」の調査員をしているが、探偵の仕事が殆どないため、同じく富山が経営するミステリー専門古書店「MURDER BEAR BOOKSHOP」で店…
若竹七海の「殺人鬼がもう一人」を読了した。著者はミステリー畑の作家である。本書は、悪徳?女性警察官砂井三琴を主人公とした、ミステリーの連作短編集である。 物語の舞台は、都心まで一時間半の、今は寂れたベッドタウン東京都辛夷ヶ丘市であり、主人公は場末で暇な所轄署の辛夷ヶ丘署生活安全課捜査員で、身長178cmの大女の砂井三琴である。彼女は元敏腕刑事だったが、不倫のために左遷されて来たとの噂があるが…
若竹七海の「錆びた滑車」を読了した。著者はミステリー畑の作家である。本書は不運を呼び寄せる女性探偵「葉村晶」シリーズの第六作である。 主人公の晶葉村は40代で免許を有する私立探偵であり、知人で元編集者である富山泰之の経営する探偵事務所「白熊探偵社」の調査員をしているが、探偵の仕事が殆どないため、同じく富山が経営するミステリー専門古書店「MURDER BEAR BOOKSHOP」で店番のアルバ…
若竹七海の「御子柴くんと遠距離バディ」を読了した。著者はミステリー畑の作家である。本書は、葉村晶シリーズのスピンオフである「御子柴くん」シリーズの第二作である。 長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事は、訳あって長野県警の閑職?に復帰するが、事件は次々と起こる。その時頼りになるのは、警視庁捜査共助課で元同僚だった竹花一樹刑事である。 「御子柴くんの災難」:十二月二十五日に奥多摩で…
若竹七海の「御子柴くんの甘味と捜査」を読了した。著者はミステリー畑の作家である。本書は、長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事の活躍?を描いた、5篇からなる連作短編集である。 本書の主人公の御子柴将は東京都調布市出身であるが、大学時代に山岳部に所属したため山に憧れ、警察で山岳遭難救助隊に入りたいと考えて長野県警に就職するが、刑事になって捜査の過程で怪我をしたため、山岳遭難救助隊は諦…
若竹七海の「静かな炎天」を読了した。著者はミステリー畑の作家である。本書は不運を呼び寄せる女性探偵「葉村晶」シリーズの第五作で、6篇からなる連作短編集である。 本書の主人公の晶は四十代で、知人で元編集者である富山泰之の経営するミステリー専門書店「MURDER BEAR BOOKSHOP」でバイトをする傍ら、正式な免許を持ち、私立探偵として調査業務も引き受けている。最近晶は、四十肩を発症して行…
若竹七海の「さよならの手口」を読了した。著者はミステリー畑の作家である。本書は不運を呼び寄せる女性探偵「葉村晶」シリーズの第四作で、13年振りの作品ある。 前作では30代でフリーの私立探偵だった主人公の晶だったが、本書では40代で登場する。探偵稼業に疲れた晶は、前作で所属していた探偵事務所が廃業したこともあり、現在は知人で元編集者である富山泰之の経営するミステリー専門書店「MURDER BEA…