「アロマ」の句 夕茜残る畑地に月朧 朧月ピアノ奏でて楽しまん カレー匂って団地の夕べ朧月 灯火に夕餉の映えて月朧 飛鳥路を辿れば御寺に月朧 朧夜に卯の花咲くや薫りつつ おぼろ夜に人工知能の話して 秩父路に蕎麦味わって朧月 朧夜にピアノの音色コラボして 鍋の中クツクツ煮えて月朧 夢見がち月は…
しやぼん玉オパール色に輝けり 楠原幹子 しゃぼん玉城を逆さに映し飛ぶ 山田天 しやぼん玉薬屋で貰う小さきセット アロマ しやぼん玉大きく吹けば山歪む 鷹羽狩行 しやぼん玉はじけるまでの夢の色 土屋ゆたか とりどりの淡き光彩しやぼん玉 長崎桂子 しやぼん玉中に歪める播磨冨士 水谷ひさ江 しやぼん玉追いつつ走る野原かな …
記憶にも今日の秋空桐立たむ 細見綾子 吾が町の山の容や今日の秋 金子うた くれてゆくものに風そひ秋立ちぬ 長谷川双魚 丘に佇てば秋立つ雲の流れけり 皆川白陀 秋立つや今日も今日とて弁当もち 星野立子 秋立つや蜩の鳴く朝の山 松下紫人 雲の上のアルプスの上の秋の雲 奥田智久 秋の雲しばらく佐渡のかたちかな 中村昭義 …
今はノースリーブを着ている 暑さと涼しさが一日の内に何度か 交互にやって来る 何も彼も急ぐことなし秋の雲 清水節子 行く秋の雲追ひかけて若狭かな 竹中一花 白壁に背中あづけて秋の雲 津田このみ 行き違ふ高さありけり秋の雲 斎藤くめお 秋の雲茜に染まり傾れ来る アロマ 鉾杉の間を分けて秋の雲 鈴鹿野風呂 ミロの鳥飛び翔たんとす秋の雲…