汽車はひく余生のけむり紅葉狩 百合山羽公 深耶馬の空は瑠璃なり紅葉狩 杉田久女 旅にして焼栗買ひぬ紅葉狩 高橋淡路女 ゆらゆらと森の小人の紅葉舟 林翔 二三言恋めくも好し紅葉酒 阿波野青畝 紅葉狩り揺らめくように境内を アロマ 落人そば今は歴と紅葉茶屋 百合山羽公 紅葉狩筵の下に岩の山 長谷川櫂 天球 …
やはらかに青草充ちて初霜す 松村蒼石 雪 こともなく一日終り葛湯ふく 井手房野 手応へのありて葛湯の透きて来る 山部淑子 久々に雨の日となる葛湯かな 鷹羽狩行 葛湯吹きよぎる記憶のひとかけら 糸井芳子 冬桜仄かに染めて夕茜 アロマ 新橋の旧停車場の冬木立 須賀敏子 落日は父のぬくもり冬木立 長井順子 朝の雨幹光らせて冬木立 稲畑…
玉三郎の紅葉狩に惹かれて取ったチケットだったが、どっちも踊りだったなあ(=寝ちゃう) 義経千本桜の吉野山、冬の初めに全山満開の桜。最近の舞台の季節感のズレには、もう諦め状態。 七之助の静御前に松緑の忠信。最近、女形が皆美人になったと感じる。でも鼓は自分で打って欲しいわ。 紅葉狩、いつもと違って、松羽目の舞台。「鬼女」とあるが更科姫もいつもの赤姫でなく、能装束風。笑いを取る侍女や従者は登場せず…
京都の観光地で一番多く行く高台寺、京阪祇園四条駅から石塀小路を抜けて行く。秀吉の正妻ねねは、女性では稀な最高官位をもらっている。淀殿に嫉妬するはずもない、また、秀頼の出自にも、利家の妻まつ、と共に疑念を抱いていたのではないか、それを家康に打ち明け 高台寺の寺領を拓けたと思っています。そんなことを思いながら、石塀小路を抜けると小春日和、着物姿の女性やカップルが目立つ。 そこで一句 小春日や着物行…
栗拾ふ栗鼠の歯型のつくものも 田中佳嵩枝 栗拾ふ深山の中の林かな 尾崎迷堂 孤輪 栗拾ふ声か朝戸に風の音 及川貞 栗拾ふ天地に母の老い深し 原裕 青垣 栗拾ふ両手のほかに何もなし 佐土井智津子 栗焼くと炉中のを拡げけり 西山泊雲 泊雲 栗焼くやまこと淋しき山住ひ 高橋淡路女 梶の葉 栗焼く香ただよへば船点し合ふ 子郷 栗山にひつそりとゐる懸巣かな…