「紅葉狩」の日記一覧

会員以外にも公開

紅葉狩り去年の色艶比較して

 汽車はひく余生のけむり紅葉狩  百合山羽公  深耶馬の空は瑠璃なり紅葉狩  杉田久女  旅にして焼栗買ひぬ紅葉狩  高橋淡路女  ゆらゆらと森の小人の紅葉舟   林翔  二三言恋めくも好し紅葉酒  阿波野青畝  紅葉狩り揺らめくように境内を  アロマ  落人そば今は歴と紅葉茶屋  百合山羽公  紅葉狩筵の下に岩の山   長谷川櫂 天球  …

会員以外にも公開

紅葉狩 麗しき日に行き合わせ

 やはらかに青草充ちて初霜す  松村蒼石 雪  こともなく一日終り葛湯ふく  井手房野  手応へのありて葛湯の透きて来る  山部淑子  久々に雨の日となる葛湯かな  鷹羽狩行  葛湯吹きよぎる記憶のひとかけら  糸井芳子  冬桜仄かに染めて夕茜  アロマ  新橋の旧停車場の冬木立  須賀敏子  落日は父のぬくもり冬木立  長井順子  朝の雨幹光らせて冬木立  稲畑…

会員以外にも公開

歌舞伎座12月公演第三部 吉野山と紅葉狩

玉三郎の紅葉狩に惹かれて取ったチケットだったが、どっちも踊りだったなあ(=寝ちゃう) 義経千本桜の吉野山、冬の初めに全山満開の桜。最近の舞台の季節感のズレには、もう諦め状態。 七之助の静御前に松緑の忠信。最近、女形が皆美人になったと感じる。でも鼓は自分で打って欲しいわ。 紅葉狩、いつもと違って、松羽目の舞台。「鬼女」とあるが更科姫もいつもの赤姫でなく、能装束風。笑いを取る侍女や従者は登場せず…

会員以外にも公開

京都高台寺秋景

京都の観光地で一番多く行く高台寺、京阪祇園四条駅から石塀小路を抜けて行く。秀吉の正妻ねねは、女性では稀な最高官位をもらっている。淀殿に嫉妬するはずもない、また、秀頼の出自にも、利家の妻まつ、と共に疑念を抱いていたのではないか、それを家康に打ち明け 高台寺の寺領を拓けたと思っています。そんなことを思いながら、石塀小路を抜けると小春日和、着物姿の女性やカップルが目立つ。 そこで一句 小春日や着物行…

会員以外にも公開

栗拾い子等長靴で毬を踏む

 栗拾ふ栗鼠の歯型のつくものも  田中佳嵩枝  栗拾ふ深山の中の林かな  尾崎迷堂 孤輪  栗拾ふ声か朝戸に風の音  及川貞  栗拾ふ天地に母の老い深し  原裕 青垣  栗拾ふ両手のほかに何もなし  佐土井智津子  栗焼くと炉中のを拡げけり  西山泊雲 泊雲  栗焼くやまこと淋しき山住ひ  高橋淡路女 梶の葉  栗焼く香ただよへば船点し合ふ  子郷  栗山にひつそりとゐる懸巣かな…

会員以外にも公開

モミジ狩り大盛会。(日記696)

関西京阪神地区は、ココ1週間で、最高潮のモミジ晴れが期待できましょう。  瑞宝寺公園に行きました。 有馬温泉の山間、高台500mにあり、紅葉の最初を告げるパワーポジション。 お茶会は今年で六拾回目、  年ごと裏千家・表千家が、交互に務められる由緒ある存在です。  『栗拾い』と称する茶菓が添えられた今秋。    (写真・中央)  平たく切った焼栗を白饅頭に添えてある。 注がれた抹茶の緑が引き…