紫陽花や琵琶湖は朝の波しづか 清水和子 雲脚のはやみて今朝の濃紫陽花 吉弘恭子 紫陽花の毬揺れ風の道を知る 古屋喜水 六甲の明るき空の濃紫陽花 稲畑汀子 紫陽花に身をかしげ行く切り通し 鈴木愛子 濃淡の紫陽花通り空晴れて アロマ 紫陽花の小径続きに由比ヶ浜 森理和 紫陽花の柄の美しハンカチーフ アロマ 茅葺の本家と言はれ濃…
庭下駄の花冷をまづ履きにけり 山田弘子 花冷や絹の重みを身に纏ふ 川井政子 花冷えや心もとなく文を書く アロマ 昨日今日花冷え明日は中国へ 宮津昭彦 揺すりつつ茶の量らるる花の冷 甲州千草 大鋸屑を纏ひし海老や花の冷え 延広禎一 花冷のドガの踊り子枠出たし 荻野千枝 花冷えの窓に桜鮮やかに アロマ 花冷えの快速吟行十五分 尾上有紀子…