「富安陽子」の日記一覧

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富安陽子 の「博物館の少女 騒がしい幽霊」

★3.5 シリーズ2作目。中学生向け児童書だが口コミで知ったシリーズで面白い。明治16年3月に大阪から出てきたイカルだが、それから半年が経過。仕事場の蔵には「怪異研究所」の看板が掛けられている。 今回は大山巌、捨松邸で起きる怪奇事件。タイトルはドイツ語のポスターガイストの直訳のよう。イカルは捨松から見込まれ、大山家の先妻の娘2人の教育を1週間頼まれた。手習いと九九の暗記である。 大…

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富安陽子 の 博物館の少女 怪異研究事始め

★3.5 児童書の扱いながら久しぶりの一気読み。続編は是非とも、時代小説として出してほしいものである。 大阪で道具屋(古物商)をやっていた両親を亡くし、東京に引き取られた13歳の少女・イカルの1ケ月間に起きた不思議な事件の物語。 明治16年、用事で来た上野の博物館で目利きの才を認められたイカルは、博物館で働くことになった。たが、そこはレンガ造りの新しい博物館ではなく、敷地の奥にある古めかしい…