富安陽子 の「博物館の少女 騒がしい幽霊」

★3.5 シリーズ2作目。中学生向け児童書だが口コミで知ったシリーズで面白い。明治16年3月に大阪から出てきたイカルだが、それから半年が経過。仕事場の蔵には「怪異研究所」の看板が掛けられている。

今回は大山巌、捨松邸で起きる怪奇事件。タイトルはドイツ語のポスターガイストの直訳のよう。イカルは捨松から見込まれ、大山家の先妻の娘2人の教育を1週間頼まれた。手習いと九九の暗記である。

大山邸は元は旗本松平家の屋敷、そこで起きている怪奇現象をトノサマである織田賢司所長に報告することになった。屋敷の中で原因不明の音がしたり、物の位置が変わったり、故人