「上野王子駒込辺三十三」の日記一覧

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上野王子駒込辺三十三観音霊場巡り 上野界隈1

今回の三十三観音霊場巡りは、上野界隈とあと数か所を残すのみとなった。夏の暑さにかまけて、随分時間を食ってしまった。 浅草寿町の南にある老舗パン屋ペリカンに寄って、交差点の停留所から草41足立梅田町行きバスで、鶯谷駅前下車。少し戻って、鶯谷駅下交差点を右折、結構急な石段を上がる。やっぱり上野は山だわ。 鶯谷駅を右に見て、忍岡中学校先の丁字路を左折。東博の東隣のエリアだが、今回初めて通る…

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上野王子駒込辺三十三観音霊場巡り 第31番金嶺寺 第7番西光寺

護国院の門前から、今来た道に直交する通りを北上、谷中寺町に入る。第31番金嶺寺。倍増山寶城院、と験の良い山号と院号だ。宝くじ買ったらここに来てみようかしらん。 現代的な門扉が印象的だなあ、と思ったら、天海が鍛冶職人のために金山権現を勧請して開山したもの。山門脇にあるもみじの木が優しい木陰を作っている。(写真中) その先の第7番西光寺。秋田(久保田)藩佐竹氏が開基で、佐竹氏の他、津藩藤…

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上野王子駒込辺三十三観音霊場巡り 第14番護国院

亀戸駅から都バス上26で谷中バス停下車、芸大美術館方面へ進む。美校と上野高校に挟まれた一角、緑濃い境内が魅力的な護国院。 東叡山寛永寺の子院で、開山は1625年、開基は徳川家康のブレーン、天海僧正(寛永寺の開祖)の弟子。1630年天海僧正によって寛永寺境内に釈迦堂が建立され、護国院は別当寺となる。大阪落城25年にあたる1639年、釈迦堂で豊臣・徳川双方の慰霊の法会が行われ、時の将軍家光から…

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上野王子駒込辺三十三観音霊場 第22番長安寺、第9番天王寺

細い道を挟んで、南側に第22番長安寺。高い石門に迎えられる。本堂でまず一礼、小さな看板に導かれて「狩野芳崖夫妻の墓」へ。墓地の中ほどと聞いていたが、小さめの墓石で初めは通り過ぎてしまった。 彫塑館通りに直交する、寺の前の通りを進み、谷中霊園へ。大名や華族の豪壮な墓、無縁となって荒れた墓、新規の集合墓など、世の無常を眺めつつ天王寺へ。 御府内八十八箇所巡り以来、約1年ぶり。この前は11…

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上野王子駒込辺三十三観音霊場巡り 第32番観音寺

綺麗な青空に誘われて外出。思ったより陽射しがキツく、昔の日傘を活用しようと持って出たのだが、遮光率が低く、暑い。もう処分かな。 錦糸町駅から都バスで日暮里駅へ。図書館で借りだした本が面白く、止められない。暫くして、う~、気持ち悪い、久しぶりの車酔い。車中読書はダメですね。 東西通路で線路を渡り、経王寺の角を曲がって諏訪台通りを北に進む。 目的地は第27番養福寺(荒川辺八十八箇所巡り…

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上野王子駒込辺三十三観音霊場巡り 第26番千駄木世尊院

大観音通りを東に進むと世尊院の石門に出会う。少し引っ込んだ所に、世尊院がある。モダンなコンクリート建築だ。 開基は綱吉の子を産んだ唯一の側室、お伝の方で、亡父の菩提を弔うために建立したそうだ。 境内には千代田城から勧請された吹上稲荷があったそうだが、現存しない。 東京大空襲ですべてを失った寺に、復興の手を差し伸べた後援者たちへの感謝を記した大きな石碑があった。

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上野王子駒込辺三十三観音霊場巡り 第8番光源寺

清林寺に並ぶようにして立つ光源寺。都心とは思えないほど敷地がゆったりしており、参道の右手には美しく手入れされた芝生が広がる。 本堂を始めとした堂宇は新しそう。デザインが凝っていて、とても洒落ている。 芝生広場に隣接して、白壁の大きな駒込観音堂が立つ。江戸初期、寺の檀越である豪商が、奈良の長谷観音に似せて作らせたもの。惜しくも東京大空襲で焼失。現在は平成年間に復元されたキラキラの御像が立っ…

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上野王子駒込辺三十三観音霊場巡り 第17番浄心寺、第15番清林寺

暑さにかまけているうち、半月経ってしまった。巡礼を再開。 都営地下鉄大江戸線本郷三丁目駅の地上出口に出た途端、雨がパラつきだす。ついてないなあ。かねやすビル前を右折、本郷三丁目バス停へ。時間を全く読まないで来てしまい、僅少路線のため待ち時間を覚悟していたら、バス表示には2停留所前の表示。ラッキー! 本郷通りを北上、向ヶ丘1丁目バス停下車。通りを渡って向かい側の駒込浄心寺へ。こんにちは…

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上野王子駒込辺三十三観音霊場巡り 第28番円通寺、第19番定泉寺

大運寺を出て、さらに北へ。私道のように細い道に「円通寺」の看板。突き当りに寺の石門が見える。この辺り、昔の東京がそのまま宅地化したようで、細い道が入り組んでいる。 迷いながら歩いてみたい街角だ。 円通寺の本堂は鍵の手になった右側。丁度お勤めの最中で、読経が洩れる。ガラス戸越しに礼拝。新しい墓を建てるらしく、石屋さんが入っていた。 驚いたのは本堂前の大きな桜。文京区の保存樹で、盛り上がっ…

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上野王子駒込辺三十三観音霊場巡り 第2番大運寺

三日前に寺巡りをしたら、足は疲れたが浮腫が軽減。やっぱり歩行は手っ取り早い健康法らしい。 曇り、風が涼しい。絶好の札所巡り日和。前回も同様の天気だったが、後半は青空が広がって気温がぐんぐん上昇、蒸し暑さ数倍増で少々辛かった。 都営地下鉄大江戸線本郷三丁目駅で下車。徳川時代まで江戸だった「かねやす」ビル近くのバス停から、茶51の都バスで吉祥寺前で下車。花見以来のご無沙汰だが、今回は向か…

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上野王子駒込辺三十三観音霊場巡り 第3番無量寺、第5番昌林寺

本郷通りに戻ってこれを渡り、古河庭園の塀に沿って緩い坂を下る。隣り合うようにして無量寺。 此処も城官寺と同じく、御府内八十八箇所の札所巡り以来の再訪。 今回は中門の扉が開いていたが、相変わらず撮影およびSNS公開厳禁の札は健在なので、山門の外から撮影。 信号のある道に出て西へ進む。程なく第5番昌林寺。創建は奈良時代と伝える古刹だ。何度も廃寺寸前といった興廃を繰り返しながらも、強かに現在…

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上野王子駒込辺三十三観音霊場巡り 第20番光明院

樹木がうっそうと茂り、高い塀の奥に更にピカピカ光る鋭角の刃物を乗せた塀が二重に回る陰気な豪邸。守るものが一杯あるのね~、と冷えた目で一瞥。 その少し先に光明寺の山門があるが、幼稚園を併設していて進入できない。園児越しに遥拝。 戻る道の途中に「日枝神社参道」と小さな石碑。民家の先に特徴ある鳥居が見えた。近づいて石段を登る。振り向いてもビルばかりだが、昔は駒込や白山越しに富士山も望めたろう。