金閣に遠く離れてゐのこづち 中谷まもる ジーンズに明日香めぐりの牛膝 古川利子 牛膝(いのこずち)草原歩けば纏わって アロマ 川風に海のにほひやゐのこづち 荒井和昭 秋薔薇藁屋のひさぐ喫茶店 菅野日出子 潮の香やなべて小ぶりの秋薔薇 山崎稔子 金風のカルデラ千里渡りけり 岩下芳子 黒潮に湧き金風となりにけり 竹下陶子…
鮎落ちて瀬音やさしくなりにけり 柴田志津子 鮎落ちて瀬音高まる日暮かな 山﨑刀水 今生に鮎の落ちゆく日々つづく 西川織子 鮎落ちてしまへば杣も来ぬ簗辺 三村純也 落ち鮎美味し大皿に盛る アロマ 洛中をひたすら鮎の落ちゆくも 北川英子 落鮎に川音高き夕べかな 稲畑汀子 落鮎の竹串青く焼かれけり 島玲子 落鮎や錦帯橋に小糠雨 笹村…
《 今の季節、秋の句に触れてみたくなりました 》 寄進せし瓦どこかに秋の風 中村昭義 黒松に秋の風透く一休寺 山口マサエ 秋の風錦帯橋を丸く抜け 内山照久 雲中をぬけて札所や秋の風 谷村幸子 秋の風心地よく舞い姫女苑 アロマ 秋の風グランドゼロをつつ抜けに 堀内一郎 秋の風中華街より色持ちて 藤田かもめ 福耳の羅漢に至る秋の風 …
こまやかに波こまやかに秋の風 宮津昭彦 頂に貝殻の層秋の風 高木勝子 カリヨンの音のながれ行く秋の風 芝宮須磨子 秋の風錦帯橋を丸く抜け 内山照久 幻聴とまがふ旋律秋の風 泉田秋硯 秋の風揺らぐコスモス煌めかせ アロマ 福耳の羅漢に至る秋の風 浦野里山 木肌晒す鈴懸並木秋の風 松崎鉄之介 目覚むれば一日にして秋の風 牧原佳…