正月に鮎のうるかの瓶詰めを



 鮎落ちて瀬音やさしくなりにけり  柴田志津子

 鮎落ちて瀬音高まる日暮かな  山﨑刀水

 今生に鮎の落ちゆく日々つづく  西川織子

 鮎落ちてしまへば杣も来ぬ簗辺  三村純也

 落ち鮎美味し大皿に盛る  アロマ

 洛中をひたすら鮎の落ちゆくも  北川英子

 落鮎に川音高き夕べかな  稲畑汀子

 落鮎の竹串青く焼かれけり  島玲子

 落鮎や錦帯橋に小糠雨  笹村政子

 落鮎や蓼酢の色の冴えており  アロマ

 落鮎の早瀬になびく穂草かな  住田千代子

 ひたひたと鮎の落ちゆく山河かな  夏生一暁

 落ち鮎の子