「夕月夜」の日記一覧

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四角い朱い容器に蕎麦湯入れ 

 芦屋の地海風そよぐ砂氷 杉本健司  絨毯踏む氷上ながく滑りきて   橋本美代子  氷上や雲茜して暮れまどふ   原石鼎  並び立ち氷上の日を眩しめる  西村和子  苺味シャリシャリ美味き掻き氷  アロマ  昏れ際の鳥を映すや氷面鏡   砂川せい輝  歯にあてし菜漬の氷なつかしく   瀧春一  甕暗し押せば沈める氷の面  岡本眸  氷上を帰…

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夕月夜宵の蒼さに仄かなり

 彫像の頬の青みし夕月夜 山田禮子  夕月夜木のさわさわとみづのやう 佐藤喜孝  夕月夜花おだまきは夢のいろ 橘沙希  夕月夜外湯を出でて妻を待つ 杉江茂義  夕月夜宵の蒼さに仄かなり  アロマ  列柱の影透きとほる夕月夜  橋添やよひ  夕月夜大きく畑に触れそうな  アロマ  黄昏へ滑り出す船夕月夜 山田天  夕月夜土にまだ日のある匂ひ …

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薄闇に屋台並んで秋祭り

 彫像の頬の青みし夕月夜 山田禮子  途切れつつ笛の音色や夕月夜 桑垣信子  夕月夜澄み切る空に儚げに  アロマ  お囃子を背にして帰る秋祭り 奥田温子  秋祭町が躍つてをりにけり  稲畑廣太郎  酒蔵の香を纏ひつつ秋祭 稲畑廣太郎  秋祭はてて孤老の多き村 柴田昭子  「村祭り」という唱歌三年生  アロマ  廃業の店は詰め所や秋祭 宮澤靖…

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バスケット開き花野でサンドイッチ

 シルス湖の平らつづきの大花野  鷹羽狩行  三里塚の牧の丘辺は花野なす  村山故郷  カウベルの遠ざかり行く大花野  斉藤志津子  丹波牛のつと日暮の花野かな  鷲谷七菜子 花寂び  ファンタジー花野ときめく夕茜 アロマ  ロゼワイン花野の夕日窓に冷え  村上 光子  白ワイン掲げ花野を透かし見る アロマ  一輌車に慣れて花野の二三日  前田正治  上士幌花野に馬を放ち飼ふ…

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角部屋に夕月を見て島の宿

 あとひとつ泊るてふ子や夕月夜  前田よう子  なにとなく君に待たるる心地して出でし花野の夕月夜かな  与謝野晶子  夕月夜仄か光に暮れ泥む辺り何時しか虫の音集く アロマ  夕月夜人は家路に吾は旅に  星野立子  掌の中の蕎麦種を見る夕月夜  萩原麦草 麦嵐  空壕に鈴虫鳴くや夕月夜  寺田寅彦  紫蘇匂ふ京弁当や夕月夜  大島民郎  角部屋に夕月を見て島の宿  アロマ  旅…