六月の風柳戦がせ吹き入って
舟べりを過ぐ六月の水の色 桂信子 花影 六月の皿に蓼酢の青よかり 後藤比奈夫 六月の風柳戦がせ吹き入って アロマ 海の藻の花さく頃の五六月 高野素十 子馬身を六月の野と母にゆだね 松村蒼石 雪 風六月教師と柱暦煽る 中村草田男 馬駆りて六月の浜なほ暮れず 山口誓子 木苺の六月の日のうるみつつ 山口青邨 荒磯…
舟べりを過ぐ六月の水の色 桂信子 花影 六月の皿に蓼酢の青よかり 後藤比奈夫 六月の風柳戦がせ吹き入って アロマ 海の藻の花さく頃の五六月 高野素十 子馬身を六月の野と母にゆだね 松村蒼石 雪 風六月教師と柱暦煽る 中村草田男 馬駆りて六月の浜なほ暮れず 山口誓子 木苺の六月の日のうるみつつ 山口青邨 荒磯…
ライラック五月の雨の上がりけり 大内恵 ライラック咲けば札幌なつかしく 綿谷美那 咲き満ちし雨の日暮のライラック 大内恵 暮れ泥む学園の街ライラック 代田青鳥 夕茜ライラック透かし暮れ泥む アロマ ライラック香りて父も母もゐて 河野美奇 雨だれも香りを放つライラック 田中信行 雨止んですぐに青空ライラック 嶋田一歩 散り初む…