「テクスト論」の日記一覧

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ハプバー体験

ハプバーは通常の倫理観を持つ人にはもはや変態の領域である。かたや、愛し合うカップルが性を遊戯的に体験しようと考えていれば、正当化はなされる。何事にもdiversityの時代である。 以前、芥川賞小説「ハンチバック」について、書いたが、この作品の冒頭はハプバーの描写である。生々しい性描写。「妊娠して中絶して、生まれ変わったら娼婦になりたい。」と願う主人公が、それを妄想する障害者であるという設定であ…

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恋愛は物語

認知論、テクスト論的に言うと、宇宙は素粒子のdynamismでできていて、存在という意味においては、心というものは存在していない。 そういう意味においては、心は、人間にしか存在しないことになる。犬や猫、もしくは、蟻ンコにも存在していない。これには疑問を感ずるかも知れないが、「知」というレベルを「心」というならば、やはり心は、人間にしか存在しない。なぜならば、心は、「言語」によってしか成立しない…

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エクリチュール 2

宇宙の中の「存在」は、素粒子の集合で出来ている。その中で人間は、「存在」とは異質の「知性」を獲得した。 知性の仕事は、宇宙の認知。認知とは、出来事を含めた存在を分節化された言語によって意味付けすることである。 従って、人間にとっての宇宙、もしくは、世界、もしくは、人生は、「存在とその意味」で出来ているのだ。 「意味」は、人間しか持たない言語でしか構成されない。意味は、語られることではじめて…