2022年01月09日(日)00:00 会員以外にも公開 ペガサス 金木犀の香る頃に 蛙川諄一 第1回 第一章 再会 (コロン) ラインの着信音が鳴った。 繭子は読みさしの本を伏せると、テーブルの上のスマホに手を伸ばした。 スマホに飛び込んで来たのは、猫が赤いハートのマークを吹き出している乙女チックな動くスタンプである。 誰からかと思ったら瑤子からであった。 (ラインに登録したら自動的に繋がったの。久し振りー。お元気?) 懐かしい名前である。 瑤子とラインが繋がった事で、繭…