「銅鐸」の日記一覧

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網野善彦『日本の歴史をよみなおす』を読み直す その7 「また支払手段、流通手段としての貨幣というだけではなくて、和同開珎は、一種の呪術的な意味をもった使われ方もしております」 ―なぜ銭が呪術的な意味をもったのかー ーー前編ーー

網野善彦『日本の歴史をよみなおす』を読み直す その7 「また支払手段、流通手段としての貨幣というだけではなくて、和同開珎は、一種の呪術的な意味をもった使われ方もしております」 ―なぜ銭が呪術的な意味をもったのかー ーー前編ーー  網野は上のカッコ内の文につづいて次のように述べています。((1)) たとえば寺院を建てる時の基壇に和同開珎(わどうかいちん)をかならず置く。あるいは美濃の不破の関…

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網野善彦『日本の歴史をよみなおす』を読み直す その5 「天皇と神はケガレを極度に嫌いますので、道の掃除が行われます。」 ―なぜ天皇と神はケガレを嫌うのかー

網野善彦『日本の歴史をよみなおす』を読み直す その5 「天皇と神はケガレを極度に嫌いますので、道の掃除が行われます。」 ―なぜ天皇と神はケガレを嫌うのかー  まず網野善彦の『日本の歴史をよみなおす』(p103) から上の文をふくむ箇所を紹介します。  たとえば京都の町において、天皇の外出や賀茂(かも)祭(まつり)などの祭のとき、天皇と神はケガレを極度に嫌いますので、道の掃除が行われます。これ…

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網野善彦『日本の歴史をよみなおす』を読み直す その4 「胞衣の扱いが、東と西ではかなりちがうようなのです。」 ―なぜ胞(え)衣(な)の扱いが東と西でちがうのかー

網野善彦『日本の歴史をよみなおす』を読み直す その4 「胞衣の扱いが、東と西ではかなりちがうようなのです。」 ―なぜ胞(え)衣(な)の扱いが東と西でちがうのかー 胞衣のあつかいが東と西でちがう  網野善彦は東日本に被差別部落が少ないことについて述べたあと、つづいてその理由として「動物に対する感覚、あるいは穢れに対する感覚のちがいと関連するのかも」しれないといいます。そして、胞(え)衣(な)の…

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網野善彦『日本の歴史をよみなおす』を読み直す その1 「河原や道のような開かれた場所ではケガレは伝染しないのです」

網野善彦『日本の歴史をよみなおす』を読み直す その1 「河原や道のような開かれた場所ではケガレは伝染しないのです」  『日本の歴史をよみなおす』第3章「畏怖と賎視」p92で網野は次のように述べています。中世になると「ケガレに対する神経質な忌避感が肥大し、それが制度化されてくる」のですが、 ただおもしろいことに、河原や道のような開かれた場所ではケガレは伝染しないのです。たとえば死体が道や河原に…

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歴史学講座「創世」アズミ族が支えた大型銅鐸制作

今回は銅鐸のお話でアズミ族が支えた大型銅鐸制作です。 アズミ族は福岡に上陸した最古の鋳型も発見されています。 全国に技術が伝わりヤマトにも伝わり田原本唐古で鋳型が発見されています。 今に伝えるのは全国でも数少ない金属加工の神社鏡作坐天照御魂神社(鏡作神社)です。青銅器から鉄へとその技術は継承されてきました。 現在も全国から金属関係者が参詣しています。 銅鐸 https://ja.wikipe…