網野善彦『日本の歴史をよみなおす』を読み直す その7 「また支払手段、流通手段としての貨幣というだけではなくて、和同開珎は、一種の呪術的な意味をもった使われ方もしております」 ―なぜ銭が呪術的な意味をもったのかー ーー前編ーー
網野善彦『日本の歴史をよみなおす』を読み直す その7 「また支払手段、流通手段としての貨幣というだけではなくて、和同開珎は、一種の呪術的な意味をもった使われ方もしております」 ―なぜ銭が呪術的な意味をもったのかー ーー前編ーー 網野は上のカッコ内の文につづいて次のように述べています。((1)) たとえば寺院を建てる時の基壇に和同開珎(わどうかいちん)をかならず置く。あるいは美濃の不破の関…