水田過ぎげんげ田つづく近江美濃 中川濱子 げんげ田の遠き感触まろび臥す 保坂加津夫 学校の裏手にれんげ田のあり アロマ 山頭火心地に寝ねてげんげ畑 塩路隆子 疎林抜け汽車げんげ田へかかりけり 岩渕彰 げんげ田にあばれてみたき日もありて 赤木真理 げんげ田に麦原帽の農夫いて アロマ 母の手を解いてとび込むげんげかな 笹村政子 げんげ…
< HAUSER - Casta Diva > お薦めの曲 ぽつぺんに集まってくる雪明かり 須山つとむ 雪明り窓の仄かに明るんで アロマ 石狩は大雪となる母の街 秋山深雪 黒々と雪の降り来し銀世界 大東由美子 雪を被しポスト母さん呼ぶやうな 三神あすか 白鳥へ雪軋ませて会ひにゆく 白井剛夫 沖 母・妻を詠みしは昔わすれ雪 能村登四郎 …
「まつすぐな道でさみしい」を読む この句は昭和四年、山頭火が同人であった俳句誌「層雲」に発表された。この年、山頭火は九州各地を行乞流転の旅を続けていた。 手元にある国語辞典で「さみしい」を引いてみると「さびしい」を参照とあって、そこには次のように説明がある。 ① 静かで、心細い ② 必要なものが足りなくて、心細い そして、「荒(さ)ぶ」の形容詞「さぶし」が転じて「さびし」になったともある。 …