さんが書いた連載展覧会などの日記一覧

会員以外にも公開

グランマ・モーゼス展を観る(1653)

 wakohの家内は絵画大好き人間である。機会があれば、優れた画家の展覧会などに行きたがる。wakohとて、もちろん嫌いなはずはない。だが、家内ほどは積極的ではない。  現在、世田谷美術館で、「生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生」の展覧会が開催中だ。家内は、多少遠慮はしつつも、その展覧会に行きたがっていた。  たまたま、息子は自動車を新車に買い替えたばかりだ。平素はかなり…

会員以外にも公開

「ランス美術館コレクション:風景画のはじまり―コローから印象派へ」の鑑賞(1590)

 フランスは美術大国だ。ルーヴル美術館の名前を聞いたことのない人はいないだろう。恐るべき名画、彫刻、美術品が無尽蔵なほどだ。かつてフランス旅行をした時、限られた時間での鑑賞はもったいなく思われた。もう一度行きたいと思いながら、それを果たせぬまま年老いてしまった。 フランス、シャンパーニュ地方のランス市は、歴代の国王の戴冠式が行われた歴史とともに、シャンパーニュ(シャンパン)の産地として知られ…

会員以外にも公開

特別展「植物 地球を支える仲間たち」を観る(1584)

 ここ何回か、wakohは先に逝った中学・高校時代の友人たちを偲び、それを日記に書いてきた。まだまだ親しくしていた友人たちがいる。すぐには終えられそうにないほどに。  そこで、この際一息入れることにした。  かねてから、是非にと家内が期待していた、タイトルにあるような展覧会を観に行った。家内と娘と孫娘の4人でだった。このコロナ禍のためだからだろうか、入場には、オンラインによる日時指定予約が必要と…

会員以外にも公開

「百花繚乱―華麗なる花の世界―』を観る(1557)

 このところ暫く、wakohは『わが道』を振り返りつつ、書き進めてきた。漸く2008年、帝京大学を76歳にして定年退職したところまできた。そして、2009年6月、思いがけぬがんの発覚、それも進行癌、その大手術、それからの回復のことを最新の日記1556で見てきた。  ということは、このところ現在いかに生きているかを書くことはせずにいるということでもある。たまに現在に立ち返ってはいるものの。昨年初頭…

会員以外にも公開

ハプスブルク展(1248)

タイトルのハプスブルク展は日本・オーストリア友好150周年記念として、国立西洋美術館で開催中の展覧会だ。  是非ともと思っていたので、今日は天候にも恵まれたので、家内と出かけた。  ハプスブルク家は、数世紀にわたり、ヨーロッパの歴史の表舞台で脚光を浴びてきた。  ライン川上流域の豪族として頭角を現し、13世紀末にオーストリアに進出。オーストリアを拠点に、勢力を拡大し、広大な帝国を築き上げた。15…

会員以外にも公開

13日はブリューゲル展からサントリーホールへ(1209)

歩くというのは、気持ちのよいものだ。家に籠っていれば、まるで足腰を動かさないでいる。その方が楽だからなのか、wakohに怠け癖がついてしまっているからなのか。 外に出れば否応なしに歩く。スマホの歩数計を見るのが楽しみになってくる。  他愛のないことを大仰に言っているきらいはあるのだろうが、普段歩いていないからなのか、歩いているうちに疲れてくるどころか、却って何かしら気分が高揚して来る場合もある。…

会員以外にも公開

奥村土牛展の観賞―生誕130年記念(1135)

wakohはこのところ、アマリリスに関わる日記を何篇も書き連ねてきた。それは、wakohの行動範囲の縮小、生活空間の縮小を反映するものでもあった。  そこで、視点を一変させ、アマリリスを一休み、家内のリハビリの一環としての色鉛筆での絵のことなどに触れてみた。それはそれで、それなりの意味はあろう。だが、所詮素人の老婆のリハビリの一環としての絵でしかない。  もっと本格的な絵も見たかった。昨晩のテレ…

会員以外にも公開

「世界らん展2019―花と緑の祭典―」を観る(1122)

毎年、この時期には「らん展」が開かれる。東京ドームを会場として。今年も、2月15日から22日まで開催中だ。花の愛好家の家内は、これを楽しみにしている。腰椎圧迫骨折のために杖をつくようになって3年にもなろうというのに。さしずめ、wakohはそのお供という次第だ。  昨19日、上手く調整が出来たので、出掛けた。相当の人で一杯だった。  18の国・地域から集められた約3000種、約10万株のランが展示…

会員以外にも公開

2種の藝術(絵画と音楽)との贅沢なはしご 「ルーベンス展」から読響〈シェエラザード〉などへ(1104)

2019年に入って、もう12日目。驚くほど速く日は経っていってしまう。少なくともそう感じられる。  今日1月12日は、かねてからの思いもあって、タイトルに掲げたような経験をしていた。  国立西洋美術館で、ルーベンス展が昨秋10月16日から開催されているのを知ってはいた。何時かは観に行こうと思っているうち、1月20日までだという。最後の土・日は恐らく混雑するだろう。思い立って、今朝8時半には、もう…

会員以外にも公開

勤労感謝の日に―ドライブ・西山美術館・ユトリロ(1084)

何時もなのだが、まずタイトルを書いてみた。その先のことは何も考えずに。  勤労感謝の日は、昨11月23日(金)だ。もう勤労者ではない、退職して久しいwakohには、勤労の喜びも悲しみも、高揚も沈滞も、それほど実感できなくなってしまっている。だが、勤労者にとっては、この秋深い日に休暇が取れることは、休養ともなり、リフレッシュにも繋がることだろう。  ドライに言えば、三連休初日と言うことになるのだろ…

会員以外にも公開

「プーシキン美術館展」を観て (1009)

直前の日記で、wakohは結婚60周年を昨5月10日に迎えたことを、恥知らずに書いてしまった。  すると、思いがけず、多くの方々からお祝いの言葉を頂戴してしまった。有難い。感謝である。  その中には、ご親切にも、家内への感謝をゆめ忘れぬようにとのお言葉もあった。別に当たり前と思っているわけではないけれど、それを口には出せずにいるのは如何にも旧式の人間なのであろうか。  ダイアモンドどころか、花一…

会員以外にも公開

「近代日本の風景画」展~横山大観と富士を中心に~の鑑賞

昨3月2日、wakohは家内とともに、上記の展覧会を観に行った。翌3月4日までが会期だったからである。  会場は「講談社野間記念館」。椿山荘のすぐ近くだ。  JRで、目白まで行き、あとはバスで。目白と言えば、wakohには、何とも懐かしさが蘇ってくる。1937年(昭和12年)から,1958年(昭和33年)結婚するまで、ずっと住んでいたからである。尤も、会場は目白・下落合とは反対方向ではあるのだが…

会員以外にも公開

世界らん展日本大賞2018の鑑賞から

タイトルに示したような日記を昨夜書きかけていた。小休憩と思い立った途端、何の弾みにか、一瞬のうちにすべて消えてしまった。大いに腐った。だが、いくら試みても戻ってくるはずもない。止むを得ない。日中の疲れが少々あった。そのまま就寝した。  だが、日記自体は大したことはなくても、表題の「らん展」自体は素晴らしい。気を取り直して、もう一度試みよう。  まず、「世界らん展」とは何か。2月17日(土)か…

会員以外にも公開

新春を寿ぐ波紋音の響き

昨1月13日(土)には、その前の日記「ここ数日の行動の中から―体調と気分転換」に続く経験をしていた。  タイトルにある「波紋音」のレクチャーとコンサートを聴きに行っていたのである。しかも都内ではなく、わざわざ藤沢まで赴いたのだった。  どうしてか。そのきっかけは、日記には記さずにしまったけれども、昨年11月25日(土)に次のコンサートに行っていたことにある。   「アフタヌーンコンサートⅡ:午後…

会員以外にも公開

ここ数日の行動と「ボストン美術館の至宝展」の鑑賞

酷暑・熱帯夜が続く。どうも体調がそれに適応しににくくなっているのだろうか。  またしても、1週間以上、此処での日記は空いてしまった。どうしてか。  自分自身の心覚えとして、その間の事どもをごく簡単に振り返っておこう。    wakohは教会に属するクリスチャンなのだが、ということは無教会クリスチャンではないのだが、その教会では、年に一度、その中の壮年男子から成る会「信友会」の一泊修養会がある。 …

会員以外にも公開

せとうちアートめぐり3日間(その3:小豆島から鳴門・大塚国際美術館へ)

 小豆島も、wakohにとっては初めてだった。前夜、夕食後夜風に吹かれながら、宿の近くを散策しているうちに、映画「24の瞳」に因む「平和の群像」を見つけることはできた。尤も、カメラもスマホも宿に置いてきてしまったので、それを写真に収めることはできなかった。  戦後何年だったか、壷井栄の「24の瞳」が、高峰秀子の大石先生を主演とする映画「24の瞳」となっての感動はなそれから何十年経った今もなお鮮烈…

会員以外にも公開

せとうちアートめぐり3日間(その1:倉敷・大原美術館など)

前回の日記からまたしても1週間が経ってしまった。その間、一体どうしていたのか。  実は、20日早朝出立し、タイトルにあるようなツアーに参加して、22日深夜に帰宅したのだった。  予告のようなことは控えた。ネットでわざわざ留守を表明したりしようものなら、何が起こらないとも限らないからでもある。  そのツアーに参加したのは、予めいろいろ準備をしていてのことではなかった。そうではなくして、ある時偶々新…

会員以外にも公開

3つの事ども―雪村からブリューゲル「バベルの塔」展へ、そして大相撲夏場所4日目に

残り少ないであろうこの世の旅路で、しかも見るべき、思うべき、読むべき余りにも多くの宝の山を見ぬまま知らぬままでいるのは何とも勿体ない。  いくらあせったところでどうしようもない運命ではあろう。だが、それでも、人類の築き上げてきた遺産に少しでも触れたくもある。  まだそういう思いが失せてしまったわけではない。無理にならない範囲で、少しなりとも先人の残した叡智、美、藝術に触れたいとの思いは募るばかり…

会員以外にも公開

世界らん展 日本大賞2017の鑑賞 その背景

世界らん展は2月11日(土)から17日(金)の1週間、後楽園の東京ドームを会場として、今年も開催されていた。  実は、wakohは今年はもう無理かとも思っていたのだけれども、15日(水)に行くことが出来た。  無理と思ったのは、家内が昨年1月腰椎の圧迫骨折をしてしまったからだ。ドームの入口から、会場の野球場までかなりの階段を下りていかなくてはならないから、今や杖を友にしている家内には、かなり困難…

会員以外にも公開

2つの展覧会の鑑賞

 11月16日の動静を遅ればせながら記してみようか。朝、まずある方のお宅に伺った。実は、その方はこの半月余に既に二度も拙宅を訪問され,ある依頼ごとをなさった。 12月には「人権週間」というのがあるのだが、かつて、その関連でwakohは二度ほど講演をしたことがある。その内の一度は、法務省主催のものであり、もう一度は、ある区の主催のものだった。  それを踏まえての、現在居住する区の人権週間に、それと…