さんが書いた連載生命の詩 2の日記一覧

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おわら風の盆

  おわらの風 秋のおとずれとともに 風は 淋しくなるというのに 心は 細やかになるというのに 坂に 軒ぞいに 川のほとりに 石畳に たおやかな踊りはつづく やがてくる秋に心おどらせ おわらの風は やさしい 山々を背に 鳴り響く胡弓 三味も 太鼓も 夏に別れを告げるかのように 一年一度の 八尾のまつり しなやかな 女たちのしぐさ 雅やかな 男たちの振る舞い おわらの風は まだまだ…

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選挙戦たけなわですね

  りっぱなことより りっぱなことを言うよりも 世の中のいろんな人の 悲しみや苦しみに耳を傾ける りっぱなことをするよりも 誰にも気づかれずにいる 人や物に心を寄せる りっぱな人生を送るよりも あいつはああいう生きざまだったんだなと 思ってもらえる生き方もある 「アベ」と聞き 先に出てくる ジャイアンツ   令和元年7月 「マニアック川柳コンテスト」 復刊ドットコム      …

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自分の言葉で 自分らしく

  自分らしく どんな名文であっても そのまま書き使うことはやめよう 盗作というオーバーなことではないにしても 自分の言葉で述べていきたい どんな達文であっても そのまま使用するのはやめよう たとえ引用というただし書きを表記したとしても 自分の言葉をそこに添えたい どんなすばらしい生き方であっても 自分らしくないなら それはやめよう いつの日か振り返ってみてこれでよかったと思えるような そ…

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心の日記を開くとき

  思い出ページ 心の日記をそっと開く ふとしたことで書いた日記 心の中にだけある日記 文字はかすかにしか見えない でも いろんなことがおぼろげに つまずいた時や 悲しい時にだけ開く日記 その 思い出ページ ほんとうは開かないほうが よっぽどいいんだとは思うけど              「生命の詩(39)思い出ページ」

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今年もまた母の日を迎えることができました

   母の日 お母さんは帰るたびに だんだんだんだん やさしくなる お母さんは帰るたびに だんだんだんだん 静かになる あんなに 忙しかった あんなに 夢中だった あんなに うるさかった 今は 叱られなくなったのが いちばん淋しい 「生命の詩(38)今年もまた母の日を迎えることができました」

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平成最後のお言葉

平成30年間を国民と共に歩んだ天皇の最後のお言葉を聞いた。 いつも思っていたが今回もまことに的を得た、我々国民の気持ちに添ったお言葉だった。と同時に簡潔で、実に言葉を吟味されていると思った。 毎回思うことだが、天皇の会見には無駄な言葉というか、よけいな部分がない。お言葉をよく選んでおられると思う。私にはとうてい程遠い、真似のできない言葉の選び方であった。   言葉 言いたいことを みんな…

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令和の酒を飲んでます

  令和のこころ 明治から大正へ そして 昭和に生まれ 平成を生き いよいよ令和を迎える 私たち 令和を迎えるこころは 新年を迎えるこころと同じなのだろうか カウントダウンや 記念イベントや 改元そばはあるのだろうか そんなことを思いながら 令和の酒を飲んでいる            「生命の詩(36)令和の酒を飲んでます」      川の流れ  すぎていく  今も  今も  この…

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可愛い白鳥が45羽くらい遊んでいます

   白鳥を見ていると 遠浅の沼地に白鳥をみる ここはわたしたちの住居だと言わんばかりに わがもの顔で陣取っている 水面に顔をつっこむもの 小魚でもねらっているのだろうか スイスイ前へ進むもの スイミングのつもりなのだろうか ガーッとかの声を出しているもの 何をお話しているのだろうか 遠浅の沼地は 人間の釣りには不向きだ だから釣糸や針にからまる危険性はない 水面の下はすぐ底地だ だから小…

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水仙の花はまっすぐ背伸びをしています

   水仙 春には桜の花が咲き 夏は向日葵 秋になったら菊の花 それぞれの季節に それぞれの花 ほかにもたくさん見られます みんなが咲くから わたしも咲こう 春も 夏も 秋も 花たちは だれもがそう思っています だから いろんな花が咲き 私たちを楽しませてくれます けれど 冬は淋しい 花たちはいっせいに咲くことをやめます そんな庭を見まわすように 水仙が まっすぐに背伸びをしています …

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サザンカの花が咲いている

   会話 みんなで訪ねた花の寺 ふと誰かの声が聞こえてくる 「これ椿かしら」 「これはサザンカだよ 椿はポロッと落ちるから」 うん うん 椿と桜は散り方に特徴があるね 私は心のなかでつぶやいてみる そしてむかしの武士を思ってみる 旅の途中の 思いがけないうれしいひと時        「生命の詩(31)サザンカの花が咲いている」

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あたりまえにやれるってことは

   あたりまえ あたりまえのことを あたりまえにやっている人 すばらしいなと思う 幸せな毎日を あたりまえだと思っている人 ほんとうはどうなんだろうかなと思う 幸せな日々に 慣れきっている人 それでいいのかなとも思う あたりまえのことを あたりまえにやれるってことは ほんとうはとっても大事なこと ほんとうはとっても幸せなこと      「生命の詩(30)あたりまえにやれるってこと…

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佐久という町の思い出のりんご園

  りんご園 りんご園に行った 色づいたシナノスイートを見あげる そして 園のおかみさんと言葉をかわす どうってこともない会話なのに 昔どおりのお店のままなのに 信州人のやさしさがうれしい おまけのミニりんごが可愛い    りんご  まっかなりんごを  両手につつんで  シャリっ▪▪▪て食べる  女の子でいたい  皮をむいて種をとって  フォークで食べる  そんな女の子でなく  片手に…

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子どもの夢はいつの時代もまっすぐ

  一直線 スケート好きな少女がいた ある日 空にかかった虹を見たとき いつか あの虹の上をすべってみたいと思った 野球好きな少年がいた ある日 ドームで屋根に突きあたった打球を見たとき いつか あの月までホームランを飛ばしてみたいと思った 子どもの夢は いつでも大きい  ひょっこりひょっこりあっちこっちに顔を出す一歳半の忍者は元気     歩くことを覚えた孫は、歩くことで幸せ。   …