さんが書いた連載少年随想の日記一覧

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金魚の赤ちゃんがウジャウジャ

まもなく7月。いよいよ夏本番の時季を迎える。幼い頃はこの夏がくるのが楽しみだった。花火、盆踊り、祭り、子供会、プール、海水浴など遊ぶことに事欠かなかったが、それも夏休みという大きなひとまとめのくくりの中での休日を過ごすことができるからである。 遊び以外でもキャンデー、サイダー、かき氷、スイカ、トマト、トウモロコシなど夏にしかたくさん食べることのできないものに会えるからである。 それとやはり好奇…

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花と音楽

冬の昼下がり。ふと庭に目をやると水仙やスミレなどのいくつかの花が疲れた心を和ませてくれる。バラやガーベラもありがたい。 春から秋は花には事欠かないが、さすがに今の時期は数えるほどしか姿を見せない。 少年時代は花が美しいと思ったことはなかった。もちろんしみじみ見るなどというのは自分のその時代の歴史の中には一度もなかったかもしれない。いわば花というものは私の眼中に存在しなかったのだろうと思う。 そ…

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つみきは今も健在なり

ふとしたことで物置を片付けていたら古い「つみき」が出てきた。黄緑色のカバーにしっかりと十文字の紐で結ばれている。 高いタワーを作ったり、横に一列並べしたり、積み上げ時のハラハラ。そして、崩れる瞬間のたのしさ。トンネルを作ると、これもなかなかおもしろい。両わきに同じ高さの木を並べ、その上を屋根のごとくにふさいでいく。 もちろん目的はつみきそのもののトンネル作りにもあるけれど、ほんとうはトミカのミ…