江戸の理系力シリーズ、長くやってまいりましたが、一旦最終回とします。 ■■川本幸民■■ かわもとこうみん 化学者 わが兵庫県、三田藩の藩医として生まれた幸民 早いうちから抜きん出た才能をあわらし 参勤交代に伴って江戸に入府します。 江戸では蘭学者・坪井信道の塾に入門し、緒方洪庵らとともに蘭学を学びます。 大きく花開くかと思いましたが、大事件。 1836(天保7)年、刃傷事件を起こしてし…
江戸の理系力シリーズ ■■丹羽正伯■■ にわしょうはく 本草学 1691~1756 丹羽正伯は元禄4(1691)年、紀州藩領の伊勢松坂(三重県松坂市)に生まれます。 お父さんがお医者さんだったもので、あとを継ごうと、京都に行って修行 でも、だんだん興味が医学より、薬種の方に向いていきます。 稲生若水(いのうじゃくすい)に弟子入りします。 聞いたことある名前 http://sskmsz…
江戸の理系力シリーズ 有名どころです。 ■■貝原益軒■■ かいばらえきけん 本草学 1630~1714 貝原益軒は寛永7(1630)年福岡に生まれる お父さんはお医者さん 子供の頃は平家物語や太平記を読んだ好奇心旺盛な少年 8歳年上のお兄さんも、お医者さんで、藩から 5年間京都での医学修得留学を許される。 そんなお兄さんに教えてもらいながら、益軒も医学を修得していく。 そして19歳の時…
江戸の理系力シリーズ 本草学(ほんぞうがく)に入ります。 以前の遺伝学の成田屋留次郎、伊藤伊兵衛、水野忠暁らとかぶる感じはありますが 本草学は、植物を薬の観点からアプローチしたもの 薬学と言って良いかも知れません。 ■■小野蘭山■■ おのらんざん 本草学 1729~1810 享保14(1729)年、京都に生まれる。 子供の頃から植物大好き 11歳の時、中国の植物書「秘伝花鏡」の全てを写し…
江戸の理系力シリーズです。 医学ジャンルとしてはこれが最終回です。 ■■高松凌雲■■ たかまつりょううん 医学者 1836~1916 今の福岡県に産まれますが 江戸で医学を勉強しているお兄さんに刺激を受けて 自分も江戸に出て 石川桜所という蘭医に弟子入りし 書生として働きながらオランダ医学を学びます その後、今度は大阪に行って、緒方洪庵の適塾に入門 オランダ語は自由に読み書きできるようにな…
江戸の理系力シリーズ。 シーボルトの弟子、楢林宗建(ならばやしそうけん)です。 天然痘は江戸時代は、疱瘡(ほうそう)や痘瘡(とうそう)と呼ばれ 最も怖れられていた病気で、致死率が4割を超えます。 人生50年の時代とは良く言いますが、実際に平均年齢を計算すると男女とも30~40歳ぐらい もっと短いんですね。 なぜかというと、10歳までに天然痘を発症して死亡してしまう子供が多かったからです。 さ…
江戸の理系力シリーズです。 割り込みいっぱい入っちゃいましたけど 医学に戻りましょう。 医学での前の回はシーボルトでしたね http://sskmszm.com/?p=12937 今日は、その娘さん ■■楠本イネ■■ くすもといね 医学者 1827~1903 日本初の産婦人科女医です。 イネはお滝さんとシーボルトの娘 イネが2歳の時、あの悲劇がおきます。 日本地図持ち出しが発覚し、国…