さんが書いた連載シコブチさんの日記一覧

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筏流しの守護神「シコブチさん」⑹ ~琵琶湖へ流れる安曇川流域の信仰~ 

社殿はありませんが、講の形で伝わる地区が2カ所(※1)、跡地が2カ所(※2)となっています。 (※1) 安曇川の両岸、右岸に⑰葛川細川、左岸に⑱朽木栃生(小字右渕(にぎりぶち))。 それぞれの集落では、毎年1月上旬に、祠持ち回りの当番の家に集まり祠に鏡餅をお供えして拝み、御下がりをいただく思子淵講が行われているそうです。 (※2) ⑲葛川金山淵付近のシコブチ平〈写真 左・中〉 …

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筏流しの守護神「シコブチさん」⑸ ~琵琶湖に流れ込む安曇川の信仰~ 

Ⅵ、北川筋に2社   狭い谷筋の道で、見通しのきかないカーブや崩落して道路補修中の箇所があり、クルマは走り難かったです。 沿道のアチコチに祀られている「山の神」さんが目に付きました(上村集落の親爺さんと談笑)。          上村集落で「えっ~カッパ!?」・・・素潜りで鮎取りの親爺さんを見かけました。   上村・能家両集落の間では、伐採&植林された林間の県道の脇、北川との間に伐採…

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筏流しの守護神「シコブチさん」⑷ ~琵琶湖に流れ込む安曇川の信仰~ 

Ⅲ、大見川筋に1社 ⑩大原大見の「思子淵神社」   大見川源流付近の無居住集落に隣接した杉林内に鎮座しています。 参道と本殿の間を川が流れています。 2013年、台風により倒壊したものの、元村民などにより2018年に再建。その時に見つかった棟札から倒壊前の社1386年(室町時代)に創建され、1725年(江戸時代)に再建されたことが分かったそうです。   この地域の開拓者である3人姉妹の…

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筏流しの守護神「シコブチさん」⑶ ~琵琶湖に流れ込む安曇川の信仰~ 

⑦朽木宮前防の「思子渕大明神(邇々杵神社(ににぎじんじゃ)境内社(※)」〈写真 左〉   北川との出会、安曇川右岸の邇々杵神社本殿と河内神社本殿の間の奥に祠がある。   ※創祀年代不詳。平安時代初期に、日吉十禅師社(現日吉大社摂社樹下神社)を勧請したので、古くは、「十禅師」と称されていたそうです。 かつては神宮寺(天台宗)があったので、多宝塔が残っています。 瓊瓊杵尊(ににぎのみこ…

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筏流しの守護神「シコブチさん」 ⑵ ~琵琶湖に流れ込む安曇川の信仰~ 

④葛川梅ノ木の「志子渕神社」〈写真左〉   国道367号が貫井谷(ぬくいだに)出合近くに架かる橋の300mほど南に、国道から山裾の林に向かって真直ぐに延びる参道あり(参道の北川に斜めに上がる道は民家に続く私道なので間違わないよう要注意)。   石標、鳥居2基、石段。覆屋・・・シコブチさんにしては立派な施設です。   江戸時代の初期の寛文2年(1662)に地震による山の崩落により社殿が流出し…

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筏流しの守護神「シコブチさん」 ⑴ ~琵琶湖に流れ込む安曇川の信仰~ 

京都市左京区や滋賀県高島市朽木(くつき)の奥深い山々へ降り注いだ雨や雪。 山々から染み出し湧水となって生まれるいくつもの小さな川は、大川(麻生川、北川、針畑(はりはた)川など)の支流となり、田畑や集落などを巡り、やがて本流の安曇(あど)川となって琵琶湖に注いでいます。  ※安曇川の源流は、針畑川上流の高島市朽木生杉の地蔵峠付近に比定されています。 【安曇川と筏(イカダ)流しと「シコブッ…

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京都市最北の集落「久多」をぶ~らぶら ➡「シコブチさん」巡り・・・

8月上旬のとても暑い日、ほぼ一年ぶりに左京区の久多「北山友禅菊」と往路&復路の近くにある「シコブチ神」を訪ねました。  久多の集落、西端近くの畑一面に広がる紫花。 気品のある姿に夏の暑さを忘れて、暫し、カメラ撮影・・・でした。 去年、ブルーシートが掛けられていた民家の屋根はきれいに補修されていました。 菊畑の数ヶ所ある目立つ凹みは、先月の風雨で菊花がまとまって倒れたところです。。 …