さんが書いた連載南と北の島物語の日記一覧

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(40)日本にルーツを持つ南洋の大統領

🔷産経新聞オピニオン面に連載の【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。 今回の第40話は「日本にルーツを持つ南洋の大統領」です。 🔻以下全文です。 日本が統治(国際連盟の委任統治)した南洋群島は戦後、国際連合の信託統治領としてアメリカが統治し、その後多くが独立国となった。ミクロネシア連邦(旧トラック、ポナペ、ヤップ、クサイなど)▽パラオ共和国▽マーシャル諸島共和国の…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(39)「大酋長」になった日系人の男

🔷産経新聞オピニオン面に連載されている【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。 今回(第39話)は「大酋長」になった日系人の男 です。 🔻以下全文です。 ビクトル・スタルヒン(1916~57年)は日本のプロ野球史上初の「300勝投手」である。 北海道育ちの白系ロシア人。昭和11年に誕生した職業野球の巨人軍に参加し、〝伝説のエース〟沢村栄治とともに主力投手とし…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(38)「南洋」からやって来たプロ野球選手

🔷産経新聞オピニオン面に連載の【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。 今回(38)は、「南洋からやって来たプロ野球選手」です。 🔻以下全文です。 「毎日オリオンズ」という、かつて日本のプロ野球に存在した球団の話から始めたい。プロ野球は昭和25(1950)年のシーズンから「セ・パ2リーグ制」を採用する。実情はゴタゴタの末の〝分裂〟と言っていい。戦後再開されたプロ野球…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(37)海軍拠点から一転「トラック」命運

🔷産経新聞オピニオン面に連載の【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。 今回は(37話)【海軍拠点から一転「トラック」命運】です。 🔻以下全文です。 南洋群島の物語を書いているうちに、平成30年、98歳で亡くなった俳人の金子兜太(かねことうた)のことを思い出した。 新刊書のインタビューで会ったのは26年。当時、95歳。その本は『私はどうも死ぬ気がしない』(幻冬舎)…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(36)80年前のコーヒー「奇跡」のリレー

🔷産経新聞オピニオン面に連載中の【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。 今回は第36話 「80年前のコーヒー「奇跡」のリレー」です。 🔻以下全文です。 戦前から日本統治下の南洋群島で行われた「国産」コーヒーの取り組みは終戦にかけて、どんな経緯をたどったか? 南洋庁編『南洋群島要覧』の記述を見てみよう。昭和13(1938)年版「農業」の欄に『珈琲(コーヒー)』の項がある…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治 】(35)日本人が夢見た「南洋コーヒー」

🔷産経新聞オピニオン面に連載中の【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。今回はその35話 【日本人が夢見た「南洋コーヒ」】です。 🔻以下全文です。 日本統治下の南洋群島で「国産」のコーヒーづくりを目指した男たちの物語を書きたいと思う。 『南洋珈琲(コーヒー)(※会社表記は「コーヒー」とも)株式会社』という企業が、昭和13(1938)年刊の『南洋関係会社要覧』に掲載さ…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】 (34)熱帯の邦人を見守った「南洋神社」

🔷産経新聞オピニオン面に連載されている【南と北の島物語 樺太と南洋統治】 今回(34)は、熱帯の邦人を見守った「南洋神社」です。 🔻以下全文です。 「北」の島(樺太)から再び「南」の島(南洋群島)の物語に戻りたい。「復習」をしておこう。 第一次世界大戦(1914~18年)に参戦した日本はドイツ領だった南洋の島々に攻め入って占領。戦後、赤道より北側のパラオ、トラック、サイパンな…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治 】(33)「樺太の真実」を忘れてはならない

🔷産経新聞オピニオン面に掲載された【南と北の島物語 樺太と南洋統治 】を転載しています。 今回は7/5にNet産経ニュース報道の【 (33)「樺太の真実」を忘れてはならない】です。 🔻以下全文です。 「北海道豊原会(現・樺太豊原会)」の会報『鈴谷(すずや)』は、昭和58(1983)年、当時の同会会長、出口吉雄(でぐち・よしお)を発行者として創刊されている。吉雄の死後、吉雄の長男、吉…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(32)「停戦協定」後にソ連軍が豊原空爆

🔷産経新聞オピニオン面に連載されている【南と北の島物語 樺太と南洋統治】最新記事です。 第32話の今回は【「停戦協定」後にソ連軍が豊原空爆】です。(転載済https://smcb.jp/tags/7503463/diaries) 🔻以下全文です。 今から78年前になる。昭和20(1945)年8月22日午後、樺太庁所在地・豊原の駅周辺は多くの避難民や住民でごった返していた。15日…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】31 ソ連機来襲 軍民で戦った日本

🔷産経新聞オピニオン面に連載されている【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。 今回(第31話)は【ソ連機来襲 軍民で戦った日本】です。 🔻以下全文です。 昭和20年8月9日、日本領南樺太北部の上敷香(かみしすか)。陸軍2等兵、有馬郁文(ありま・いくふみ)(96)は〝最後の演習〟に参加していた。19歳の有馬は、6月に北海道の部隊に召集され7月に樺太に来たばかり。「入隊し…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(30)アイヌ料理を喜んだ中川小十郎

🔷産経新聞オピニオン面に連載されている【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。 今日はその30話「アイヌ料理を喜んだ中川小十郎」です。 🔻以下全文です。 前回、明治末期の白瀬矗(しらせ・のぶ)(1861~1946年)の南極探検隊で犬ぞりを引く樺太犬を担当する「犬係」として参加した樺太アイヌのヤヨマネクフ(山辺安之助(やまのべ・やすのすけ))とシシラトカ(花守信吉(は…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(29)白瀬と南極へ行った樺太の人と犬

🔷産経新聞オピニオン面連載の【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。 今回(29)は「白瀬と南極へ行った樺太の人と犬」です。 🔻以下全文です。 令和2年に直木賞を受賞した川越宗一の『熱源』の主人公、樺太出身のアイヌ民族、ヤヨマネクフ(山辺安之助(やまのべ・やすのすけ))。彼は同じく樺太アイヌのシシラトカ(花守信吉(はなもり・しんきち))とともに、明治末期の白瀬矗(し…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】 (28)「南樺太はロシア領にあらず」

🔷産経新聞オピニオン面連載の【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。(転載済https://smcb.jp/users/655194/diary_groups/31470) 今回(28)は「南樺太はロシア領にあらず」です。 🔻以下全文です。 中学生が使う地図帳を見てみると、樺太(サハリン)の真ん中(北緯50度線)に国境を示すラインがちゃんと引かれている。50度以南の…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(27)日本人がゼロから敷いた樺太の鉄道

🔷産経新聞オピニオン面連載の【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。 今回(27)は、「日本人がゼロから敷いた樺太の鉄道」です。 🔻以下全文です。 約100年前の大正14(1925)年夏、当時の摂政宮裕仁(ひろひと)親王は日本領南樺太を訪問された。後の昭和天皇である。2年前(大正12年)の台湾行啓(ぎょうけい)に続く、外地のご訪問。『皇太子殿下樺太行啓記』(昭和5年…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(26)樺太配電社長「電気を止めるな」

🔷産経新聞オピニオン面連載の【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。 今回(26)は、樺太配電社長「電気を止めるな」です。 (転載済みhttps://smcb.jp/tags/7503463/diaries) 🔻以下全文です。 「樺太の電気を止めてはいけない!」 昭和20(1945)年8月、ソ連(当時)軍が樺太に侵攻してきたとき、樺太配電社長、杉本孝作(すぎもと…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(25)樺太・豊原高女生「戦時下の青春」

🔷産経新聞オピニオン面連載の【南と北の島物語 樺太と南洋統治】を転載しています。(転載済みhttps://smcb.jp/users/655194/diary_groups/31470) 今回は、(25)樺太・豊原高女生「戦時下の青春」です。 🔻以下全文です。 樺太随一の名門女学校「豊原(とよはら)高等女学校」の校章は、すずらんの花をかたどったデザインだ。すずらんは、昭和18(…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(24) ソ連軍に引き裂かれた教員一家

🔷産経新聞オピニオン面連載の【南と北の島物語 樺太と南洋統治】転載しています。今回(24)は「ソ連軍に引き裂かれた教員一家」です。(転載済https://smcb.jp/users/655194/diary_groups/31470 ) 🔻以下全文です。 ロシア軍によるウクライナ侵攻から丸1年。侵略者から国土を守るために武器を取ったウクライナ軍兵士が、国外へ逃れた家族を再び抱きしめら…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(22)日本が進めた北樺太の油田開発

🔷産経新聞オピニオン面に連載されている「南と北の島物語 樺太と南洋統治」を転載しています。(■南と北の島物語ー転載済https://smcb.jp/users/655194/diary_groups/31470) 今回はその22「日本が進めた北樺太の油田開発」です。 🔻以下全文です。 現在のサハリン(樺太)周辺における石油・天然ガス開発事業(サハリンプロジェクト)の発展はめざましい…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(21)「教育」は希望の光

🔷産経新聞オピニオン面に掲載の「南と北の島物語 樺太と南洋統治」を転載しています。 今回は、2023/1/18 その(21)【「教育」は希望の光 樺太最初の中学】です。(転載済み20件 https://smcb.jp/tags/7503463/diaries) ★私財投じた製紙王★ 現在の慶応大学理工学部の前身だった藤原工業大学を昭和14(1939)年に創設したのは、王子製紙社長を…

会員以外にも公開

【南と北の島物語 樺太と南洋統治】(20)「三島の祖父」が夢見た工業化

🔷産経新聞オピニオン面 2023/1/4 ★ 南と北の島物語 樺太と南洋統治(20) を転載します。(転載済み19件 https://smcb.jp/tags/7503463/diaries) 🔻以下全文です。 ★平岡樺太庁長官★ 第17回で少しだけ触れた、樺太庁第3代長官、平岡定太郎(1863~1942年)について、書こうと思う。 平岡は内務官僚として、福島県知事、…