さんが書いた連載ときときの出遭いの日記一覧

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日本人ですか?と問われて

 ある日 あの天女に逢いたいとそのお寺を訪れた   本堂を眺めていたとき「日本人ですか」と声を掛けられた   「えっ!」 問いに違和感を感じて振り向むくと   麦わら帽子を被った年配の男性 手に箒をもって立っておられた  「そうですけど」と言いながら天井画の素晴らしさに話題をかえると   500年くら前のものだが、本堂のなかには色のきれいなものがあると    途端に饒舌になる    「その天井…

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続 ならには

 天井画の「迦陵頻伽」   たしか 広縁で真下から撮ったなぁと記憶をたどる  この天井画 時々眺めるためにこのお寺に寄り道するが  いつもは本堂の入り口には柵がしてあり立ち入り禁止  ところがこの日は柵がなく・・・  それにたくさんのスリッパまで並んでいる!  「あら 今日は公開日なのだろうか」  誰もいないので上がり込んで天井画を眺め、写真も撮る  しばらくして黒い服のみなさんがどっと…

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ならには・・・

 「奈良には古き仏たち」    奈良東大寺境内をめぐるだけでも古き仏たちは数多  しかし・・・  その仏たちにお目にかかることはあまりない気ままな奈良歩き   それでも <佇む刻(とき)>にであうこともある  久しぶりにJR大阪駅から大和路快速に乗る   あるお寺の天井画をみたくて   色褪せた本堂の広縁   天女を描いた天井画を見上げる     迦陵頻伽(がりょうびんが)が描かれて…

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刺青? タトゥー? それともペインティング?

 法然院で逢った ふたり連れ  女性の腕に刻まれたのはタトゥー?  それともペインティングだろうか  針で彫りこむタトゥー(刺青)は一生消えないが、  一定期間で確実に消える   ボディーアート(ボディーペイント)もあるらしい    1~2週間茶系の色合いが続くヘナタトゥー  フリーハンドでペイントするヘナアートなど  はたして彼女のタトゥーは どちらだろう??  たぶん茶系のヘ…

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であいは いろいろ

     あてもなくあるくとき      思いがけない出逢いがある      出逢いは 出遭いでもある      大きな樹の下にもぐりこみ      青いそらを見上げる      そらは果てしない宇宙へいざなう      ちがった風景のであいは      こころの風景とのであいでもある                ~~~~

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指図堂は 指図する?

 奈良を歩いた日   帰り道 指図堂が解放されていたので立ち寄る  指図堂  大仏殿の西、勧進所の東側にあり、  堂内には、墨染の衣で念珠を掛け合掌される法然上人(画像)がまつられている    正面向かって左側の花頭窓前には「賓頭盧さん」が座す  現在の指図堂の地には、もともと中門堂というお堂があり  永禄の兵火でこのお堂が焼失した後、しばらく空き地だったが  江戸時代の大仏殿再建事業…

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マネキンに魅せられて!

  マネキンは被写体にあらずと言われながら   神戸居留地の通りを彷徨ったころがあった   その 無表情の表情のなかで   かたらいのひとときに 浸りながら じかんを忘れる   さいきん でぶしょうになったとぼやきながら   ふと あのころを 懐かしんでいる      ※ 下書きのつもりがアップされてた!         仕方がない まぁ いいか!!(笑)           …

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ならには 奈良のさくらあり!

 はや 花吹雪の 奈良の丘   ならには 奈良の さくらあり    風のふくまま 散る風情     ふたたび おとずれたい       ナラノヤエザクラの咲くころに                 ~~~~   

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田平天主堂

 志津教会の屋根を青空をバックに撮った後  遠く見下ろす海はなんとなく霞んでいた  黄砂だろう??  こんな状態では次に訪れる田平教会の青空も期待できない?  そんな危惧を抱いていたが  やはり晴れ女!  強い風に黄砂も吹き飛ばされて青空が見えている  とっておきの教会・田平天主堂の佇まいに  ぐるりと立ち位置を変えながら しばし 見惚れる    田平(たびら)教会は、  1886年以降、…

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ルルド

当時の五島列島司教  1891年、バチカンにルルドの洞窟が再現されたと聞き、  五島の信徒に呼びかけて島内の奇岩・珍石を集め、  1899年、日本で最初のルルドを造った    ルルドとは   フランスのピレネー山脈のふもとの町ルルドの洞窟に1858年2月11日聖母マリアが出現した   それ以後7月16日までの間に合計18回現れたと言われている   出現を受けたのは14歳の少女ベルナデッタ  …

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出津(しつ)教会

 前日に訪れたときは土砂降りで車窓から眺めただけに終わった出津教会  ツアー客らしい人々が強い風に傘を煽られながら歩いていた  出直した翌日は快晴!晴れ女の面目躍如  青空をバックにやねの模様が鮮やかに浮き出ていた  禁教期の出津集落の潜伏キリシタンは、  自分たちの信仰を隠しながらキリスト教由来の聖画像をひそかに拝み  教理書や教会暦をよりどころとすることによって信仰を実践したが   …

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目的地は唐津?

 へぇ 唐津にこんな素敵な建物があるんだ!!   眼前の   唐津で最もモダンで優美なレンガ造りの建物を見上げる      現在の佐賀銀行の前身の1つであった唐津銀行の本店として使用された建物  1910年(明治43年)に着工し、1912年(明治45年)に完成  同行の頭取を務めていた大島小太郎が  唐津出身の辰野金吾に設計を依頼  辰野の監修のもと弟子の田中実が実際の設計を手掛けた  外壁…