「木が、こわれているね」

昨日の札幌は、最高気温が4℃であった。結婚式のため東京に行っていた孫家族が帰ってきたので会いに行った。一緒に昼食を終えると、「じいじ、散歩に行こう」という。電車を見ながら3丁ほど歩いたがとても寒くて、「早く帰ろうと」孫を背負った。
 すっかり葉を落とした寒々しい木々を見て、背中から「木が、壊れているね」と言う。「寒くなったからね」。
「だれがしたんだろう、おばさんかな」。
 道路の落ち葉を片付ける近所のおばさんの姿を見たのかもしれない。子どもの言語表現の面白さに気づかされた。葉の茂る最盛期の木の姿が崩れると、それを壊れたと認識する、誤りではないな。