ピアニスト

マルタまで ぶっ叩かれて 途中下車
 再乗車せぬ 人は幾人

★『ピアニスト』(野村光一/音楽之友社)を読みました。
※第2次大戦終了あたりから1973年までの間に、著者が新聞・雑誌などに書いた評論・エッセー集です。

《シュナーベルの校訂版だけを使用する演奏家たちは、彼が何処からテキストを離れ、何処から己の修正をはじめているのかしばしば分からなくなってしまうのである。…シュナーベル版は研究材料としては好ましい資料かも知れぬが、それを直接教材に用いる場合は、危険性を伴うものである、と断定してもよいと思う》

《やがてランドフスカが静かに出てきた。舞台の袖