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よくあるご質問

モノの捨て方:「ご不幸も」捨てるべし

「ご不幸も」は、不用品・捨て方5条件の頭文字「5、ふ、こ、お、も」である。

1. 5年間不使用 2. 古い機能・デザイン 3. 壊れモノ(修理不能) 4. 思い出なし 5. 目的なし

この条件のうち、2つにかかるモノはすぐ捨てる。

新聞だか、TVだかで知った方法である。わが家が引っ越すさいにはこれが大いに役だった。年末掃除にも適用するとおもわれる。

モノを買う主婦は多いようである。
乱雑ぎみの部屋がTVにうつる。
映しだされるサラリーマン家庭の部屋にはその家の主婦のモノであふれている。広く使えるべき部屋々々も―夫や子供の部屋までも―モノであふれて、住む人には狭いようすである。

そこへ、部屋をかたづけるプロ?の女性が登場し、あれもこれもと捨てさせていた。使用可能なボールペンを捨てられないでいるその家の主婦にむかって「使わないのなら捨てなさい」と言って、聞かせて、捨てさせていた。そして数時間後、床には多くの隙間が見え、部屋は広くなり、空間もふえて、帰宅した夫には驚くほどに解放感のあるわが家となっていた。

余談を書く。
むだなモノを買わない方法には深層心理を理解しておくのも役にたつ。
古典的なフロイド心理学(精神分析)では、女性のペニス願望を一因とする。
すなわち、ペニスのない女性はその代わりとしてモノをもちたがるという。だから男性よりも女性のほうがいろいろモノを買う性格だと分析する。
なるほどなあ、と思えなくもない。

しかし、男性優位の社会や解剖学を背景にしてつくられたこのフロイド理論にはさもこじつけの感もある。
父性社会と母性社会のちがいを調査した文化人類学者からの疑問がある(夫が家事・子育てをし、妻が外で働く民族や一妻多夫の民族では、フロイド理論があてはまらない)。
『第二の性』の著者・実存主義者のシモーヌ・ド・ボーヴォワールの反論もある。
新フロイド派のカレン・ホーニィやエーリッヒ・フロムも反ばくする(現代人の神経症的性格や依存的性格は社会と人間との関係から形成されるので、フロイド理論はかならずしも正しからず)。
それらの理論にふれたうえで「むだ買いの心理」を推論すれば、「心の安定を欠いたときほど人はむだ買いをする」ことになる。
逆にいえば、平静でいられればいられるほどにむだなモノを買わないし、お金もそれほど必要ではないようになる。

さらに余談がつづく。
学費がかかることは「親の不安」にも関連する。
子どもが低学歴では心配だと親は塾などに金をつかう。勉強をしないとグレルのでは、社会のはみ出し者になるのではと不安になる。学歴ひくく、低収入の子どもでは、親としての将来の老後をたよれぬ不安が心によどむ。高学歴、高収入の子をもつことでこれらの不安を無にしたい。
あるいは、見栄(みえ)からわが子に投資する親がある。小学校や中学校から英会話を習わせて英語国にホームスティなどをさせ、日本へ帰ってきては英会話のサークルなどで、流暢な、だが聞いている日本人には理解のできぬ速い英語をそのわが子にしゃべらせて、まわりを見わたしながら得意顔の親がいた。この見栄による優越感をもつことはなんらかの劣等感を克服したい心の作用である。優越感と劣等感は表裏一体であるからだ。さらに心のそこでは、劣等性を感じることの不安からのがれたいがためである。

さて「捨てるべし」にもどる。
「ご不幸も、捨てるべし」にあてはまるかどうかを考えるのは、モノへの執着心をたちきるための確認作業である。自己確認−自分への言いきかせ−をするので、捨てたあとで後悔の念がない。なんとなく捨てるとか、TVの主婦のように他人から言われて捨てたのでは、捨てなければよかったとあとで悔やむ可能性もある。

30年以上も前のテニス用の白いセーターをわたしはまだ持っている。もはやま白き色とはいえないが、思いきって買った高価な外国製であり、青春の思いも深く、まだ着ることもあり、すてる条件になに一つあてはまらないので捨てないでいる。

20年も前に10万円だったサイクリング自転車は捨てた。
少しもったいないとの感はあった。
が、以前はサイクリングが趣味でよく遠出をしたが、いまはしなくなり、このごろ乗るのはママチャリで小物や買い物を運ぶためであり、サイクリング車では用がなさずに5年も使用せず、所持する目的もなくなった。条件2つですこんと捨てた。

母親の高価な着物もみな捨てた。
母にとっては思い出深いらしい。が、5年間不使用であり、おいておく目的がないので捨てるように説得して処分した。

わたしの衣服も捨てている。「5年間不使用」で、「目的なし」か「古いデザイン」か「思い出なし」にあてはまる衣服を捨てている。

「ご不幸も、捨てるべし」で家のなかをこれからもからりと片づけていきたいものである。

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