物部(猿田彦大神の眼)

書紀の一書に猿田彦大神の眼は八咫鏡のように輝いて「赤酸醤」(アカカガチ)のようである。との件がある。
この「赤酸醤」を赤いほおずきとしているのが通説である。
たしかに酸醤はほおずきのことに違いないが、赤いほおずきでは何となくしっくり伝わって来ない。

朝鮮語でほおずきのことを「クヮリ」と言うが、「関」や「環」などを嘗てはクヮンと言っていたことから、この「クヮリ」は「カリ」と読み替えることが出来そうである。
銅(アカガネ)の古語は「カリ」と言ったことから、伝えようとした話は、酸醤を朝鮮語表音「カリ」で読み、銅のように輝いていたとする方がすっきり来る。