日記と生活と「救助願望」と

「救助願望」とは、他の人を助けたくなる無意識の心理メカニズムで、かなり以前の日本のフロイド精神分析研究者が本に記した用語らしい。
これを理解して、精神的ストレスや物質的損害をこうむることのない楽しい生活をせよという。

書物のなかの事例も古いが、昔の貧乏学生が親からもらったなけなしの仕送りを水商売の女にくれてしまったという話である。
飲み屋に入った学生が店の女の身の上話に同情する。家が貧しくて実家へ送る金がたりぬとの話にほだされて、心の底の「救助願望」がこそりと顔をだす。よし、このおれ様が助けてあげようではないかということで、1年分の授業料のための金をそ