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よくあるご質問

荒行

昨夜テレビ東京で放映された番組「極限に挑むにっぽんの荒行」を見ていろいろ感じさせられました。

 番組冒頭は修験道の荒行に挑戦する世界フライ級元チャンピオン内藤大助選手でした。内藤は2007年7月、史上2位の高齢(32歳)でチャンピオンの座を獲得するのですが、2009年11月に亀田興毅選手に敗れました。しかし、選手生活続行を宣言し今日に至っています。

 高年齢でもありこのまま選手生活を続行すべきか悩み、荒行に挑むことにしたそうです。最初の行は、雪に埋もれた道を進み、周辺の岩場が氷塊に覆われた瀧での行でした。腹のあたりまで水に浸かり、岩上から勢いよく落下する水に裸体は打たれるのですが、最初に打たれた師僧はさすがに動じない態度でしたが、内藤選手は口に真言を唱えながら必死に冷たさを堪えていて見るほうも寒冷を体感する思いでした。その後、夜を徹して7−8時間に亘る読経。肉体の疲れと眠気もあり、内藤選手の表情は疲労が濃く、かなり苦しげで、苦行のほどが窺えました。早朝一人での水垢離。さらにところどころ雪に覆われた山中でのミニ回峰行などが荒行の内容でした。

 その他番組が放映したのは、政治家を続けるべきか悩む元国会議員杉村大蔵氏の火の熱さに耐えなければならない真言宗の護摩行、一般人の断崖の上から身を乗り出す恐怖に耐える行などを含む修験道ミニ回峯行、四人の若者による五穀豊穣、大漁祈願を祈念して行う厳寒期の水行などでした。

 いずれも肉体と精神の苦痛に耐える行でしたが、行を成し遂げた人たちの爽やかな笑顔に人間としての成長が窺えるようでした。私たちは日常生活でさまざまな欲に振り回されて生きているわけですが、肉体と精神を極限にまで痛めつける(?)行は、修行者にいのちそのものを直視することを余儀なくさせることになり、其処にこそ行の価値があるのだと見ていてよく分かりました。

 無信仰であった私は52歳で仏縁を得て法華経の教えに感動し、佛教を広めたいと65歳で出家しました。僧侶になるための行は35日間と短いものでしたが、行(荒行ではありません)は毎朝4時に水を浴びることから始まります。身延山中はまだ気温7−8度の寒さです。幸い行を成満できましたが、血圧が高いので行の途中で死ぬことも覚悟の上でした。内藤選手の行を見ていて、あのときの覚悟を懐かしく思い出したものです。

カテゴリ:ニュース・その他

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