つくしたがかれる

3歳3ヶ月になる孫は、いくら修正しても「靴下」を「つくした」という。
 玄関で長靴を脱ぐと少し靴下がずり落ちる。それを「つくしたがかれた」と言って気にする。
 言葉のひっくり返りは言いづらさなどで解るのだが、「かれた」の方は不可解。
 あるいは散歩のとき背中の孫に、寒くなって木の葉が枯れて落ちてくる話をしたことがあるので、もしかしたら「落ちる」ことを「かれる」と理解してしまったのではないか。
 とすれば、じいじの説明が悪かったことになる。

 「新しい」も上代ではアラタシ(新)であった。
 万葉集最後の家持の歌も
 あらたしき年の始の初春の 今日ふる雪の