日本の救世主

「日本の救世主」はおおげさではないであろう。
緊急援助にゆく隊長への妻よりのメール「日本の救世主になってください」の言葉である。

天声人語 2011年3月16日
「いま、最悪を防げるかどうかの瀬戸際が続いている。地震大国である。地盤の悪い立地を危ぶんだ「豆腐の上の原発」という表現もあるほどだ。固唾(かたず)をのんで最悪の回避を祈るほかない」状況である。

そのなかでの救世主とは、東京消防庁・緊急消防援助隊であり、その作業とは、福島第1原発3号機への放水作業である。

「放水用の屈折放水塔車を、3号機の壁まで約2メートル、核燃料プールまで約50メートルの