俳句入門芭蕉に聴く

ほととぎす 銚子は国の とっぱずれ
 香りと共に 迎えられたり 

★『俳句入門芭蕉に聴く』(小室善弘/本阿弥書店)を読みました。
※芭蕉の弟子の去来が書いた『去来抄』を基に、間接的に芭蕉に学ぼうというコンセプトです。芭蕉とその高弟去来との会話から構成されているので、入門は入門でも、上級入門といったところでしょうか。禅問答を読んでいるような感じに陥る事多々。

《凩(こがらし)の地にも落とさぬしぐれかな  去来
…初め「地まで落とさぬ」とあったのを、「地にも落とさぬ」と直したそうです。…「まで」というと、視線を地面の方に誘って限定し理屈で説明した感じ、「