リクエストを頂戴して!…素浪人の『万葉集漫談』(199話)

(199) 下つ毛野 みかもの山の こ楢(ナラ)のす
         まぐはし子ろは 誰が笥(ケ)か持たむ
        巻14・3424 下野国の東歌
読み・ シモルケノ ミカモノヤマノ コナラノス
         マグハシコロハ タガケカモタム
大意・ (栃木県佐野市東方にある)三かもの山に生え育った楢の木の、瑞々しい若葉のそよぎのように、明るく爽やかだったあの娘。あの子は今頃誰のお嫁さんになって、食事の世話などしているのだろうなぁ。ああ、忘れられない!
・上3句 →「まぐはし」の比喩(説明)。
・まぐはし→「目細し」→見た目に美しい、麗しい。